新社会人に言っておきたいことがある
「新社会人」に言っておきたいことが1つあります。
それは、
VLOOKUP関数を入社前にマスターしておこう
です。
VLOOKUPとは、エクセル・スプレッドシートなどの表計算ソフトで使える関数の1つ。
新入が覚えさせられるランキングで上位に食い込んでくる「重要な関数」なのです。
今日は「VLOOKUP関数の使い方」を初心者向けに解説してみました。
VLOOKUP関数とはそもそもなにやつ?
VLOOKUP関数とはズバリ、
VをLOOKUPする関数です。
もっと言うと、
Value をLookupする関数。
さらにもっというと、
値(Value)を調べる(Lookup)関数。
ビルゲイツに聞いたわけではありませんが、たぶんそうです。
具体的にいうと、ある「指定した範囲」からある「値」を調べて、そこで一致した値を返してくれるのです。
つまり、VLOOKUP関数で必要なのは、
- 調べる値(何を調べる?)
- 調べる範囲(どこから調べる?)
- どの値を返すか?(どの値がほしい?)
という3要素。
この3つを関数にぶち込めばいいのです。
VLOOKUP関数の使い方
VLOOKUP関数の使い方は、
VLOOKUP(何を調べる?, どこから調べる?, どの列の値がほしい?, 完全一致?)
です。
それぞれの場所に、該当するものを入力すれば機能するはず。
例えば、次のシートがあったとしましょう。
この表から「Appleの値段」を抽出したいときにVLOOKUP関数を使います。
- 「何を調べる」:「”Apple”」
- 「どこから調べる?」:表の範囲である「A1:B5」
- 「どの値がほしい?」:範囲の左から2列目を意味する「2」
- 完全一致:「FALSE」
とすると、
=VLOOKUP("Apple", A1:B5, 2,FALSE)
という式が完成。
これでAppleの値段の「¥100」を取得できたんじゃないでしょうか。
最後の「完全一致?」はわかりづらいかもしれません。
ここは
- TRUE
- FALSE
の2択。
調べた値に完全一致したものを返したいなら「FALSE」。
完全一致がなかったら、それに近い値を返す場合は「TRUE」または「空欄」。
GoogleはFALSEを推奨しています。ぼくもFALSEで同意です。
詳しくはGoogleのヘルプページも参考にしてみてください。
VLOOKUP関数が活躍するケース
VLOOKUPの具体例を見ていきましょう。
実際にぼくがお世話になった例です。
例えば、次の表があったとします。
2019年9月2日に中国のスターバックスで、25元のコーヒーを注文したとします。
一体、25元のコーヒーは9月2日のレートで、日本円でいくらだったのかを算出したいです。
まず1つ目の「調べたい値」はコーヒーを購入した日付です。
9月2日の日本円レートを調べます。
もちろん、「調べる範囲」は右の為替(E〜J列)。
中でも「日付」と「終値」があればいいのでE〜F列を「調べる範囲」としましょう。
問題は3つ目の「何行目の値をゲットするか?」ですね。
今回欲しい値は「終値」のF列です。
先ほど指定した「調べる範囲」でいうと左から2列目に当たりますね?
ということで、「範囲の何列目の値を返す?」は「2」です。
最後の「完全一致の値を返したいのか?」はGoogle推奨のFALSE。
日付と完全一致するレートをゲットしたいですから。
結果的に、VLOOKUP関数は次になります。
=VLOOKUP(A2,$E$2:$F$33,2,FALSE)
こうすると、特定の日付で「1元は何円だったのか」をゲットできるでしょう。
当時のレートがわかれば、コーヒーの値段を日本円で計算できます。
つまり次のようになりますね。
VLOOKUP(A2,$E$2:$F$33,2,FALSE)*C2
うん。よし。
そしてこいつをドバッと下までコピー、
すると、9月2日だけでなく、他の日付(9月中)でも日本円換算の値段をゲットできます。
いやあ、VLOOKUP関数、素晴らしいです。
VLOOKUP関数を使えるようにしよう!
以上、VLOOKUP関数の使い方でした。
いかにもVLOOKUPマスターぶってきましたが、使い方を忘れていたのです。
新人研修で叩き込まれた会社員必携の「VLOOKUP関数」がすっぽり抜けちゃってたのですね。
この記事は自分のために書いたものとも言えます。
入社前からVLOOKUPを習得していれば、最強の新人です。
上司から一目置かれるか、同期から羨望の眼差しを浴びるでしょう。
今のうちにVLOOKUP関数を勉強してみてくださいね。
それでは!
Lin