VideoScribeでアニメーション設定を「Drawing」にすると、人間(またはその他の生物)の手で、キャンパス内のオブジェクトを描けます。
グローバルな人種の手が揃っていますので、バリエーションに飽きません。
しかしながら、です。
当然やってみたくなるのが、
「自分の手」でアニメーションを作ることです。
なんとありがたいことに、VideoScribeでは「手の自作機能」が備わっていました。
VideoScribeで自作の手を使う方法
次の3ステップを踏んでみてください。
手を撮影する
ペンで文字を書く様子を「白背景」で撮影します。
ホワイトボードに向かってペンで書く様子を撮影すればいいのです。
ただ、世にはホワイトボードが近くにない方もいるでしょう。
そういう時は自力で白背景を作り出し、写真撮影するに限ります。
わたしもホワイトボードが近くになかったので、A4のコピー用紙を3枚用意。
「紙」で白背景を作り出して撮影しました。
なぜ白背景が必要かというと、のちのち背景を切り抜くからですね。
そして、撮影するのは1枚だけではなく2枚。
2枚目はどうすればいいかというと、
同じポーズだけど「ちょっとだけずらした」写真を撮るのです。
誰にもわからないぐらいで構いませんので、腕を横にずらしましょう。
そして、どっちかわかるよう、名前で整理すると後々捗ります。
例えば、
- hand1
- hand2
などですね。
両者は微妙に手を動かしただけなので、傍から見ると区別つきませんからね。
背景を透過させる
画像編集ソフトで背景を透過させましょう。
今回はAdobeのPhotoshopを使います。
撮影した写真をPhotoshopに読み込み、手とペンの範囲を選択。
「自動選択ツール」でポチポチとクリックし、手とペンだけ選択します。
終わったら選択範囲を反転させ、
「delete」します。
「内容」は「背景色」、「描写モード」は「通常」でOK。
「あれ、背景が白になった!透明じゃない」
という方もいるでしょう。
そういう時はレイヤーが「背景」になっていないか確認してみてください。
背景になっていると、いくらデリートしても透明になりません。
レイヤーでダブルクリックして「背景」から「レイヤー」に変更してからデリートすると、背景が透過されるでしょう。
下に影をつける
お次は手に影をつけます。
背景を切り抜いた手にドロップシャドウをかけましょう。
レイヤーウィンドウから「fx」と進んで、ドロップシャドウ。
すると、ペンを持つ手に影が入るでしょう。
ただし、影のつけすぎにご注意ください。
影はあくまでも気持ち程度でいいのです。
クロップ
さて、お次は余白をカット。
Photoshopのクロップ機能で、写真サイズを変更しましょう。
PNGで書き出す
さて、クロップが終わりましたら、最後に画像を書き出しましょう。
「Web用に保存」から
- PNG-8
- PNG-24
のいずれかを選び、背景を透過できるフォーマットを選んでください。
VideoScribe公式情報によると、手の画像サイズは
800×1500 px 以内、解像度は300 dpi 以内
ならばOK。
ってことで、画像サイズを「横 800 px」とします。
縦サイズは自動で比率を保持したまま変化するでしょう。
はい、手の画像、いっちょ上がりです。
この「背景透過〜切り抜き〜PNG書き出し」までを1枚目と同様、2枚目でもやっちゃってください。
VideoScribeに読み込む
最後は、2枚の手の写真をVideoScribeに読み込むだけ。
手のマークをクリックし、
Create a New Hand
を選びましょう。
そしたら、手の画像を2枚アップロードできる画面になりますので、1枚1枚アップロード。
ただし、ここで最後に作業が発生します。
単に画像をアップするだけではなく「ペン先を合わせる」のです。
アップロードすると「十字架マーク」が出てくるので、十字架の中心をペン先に合うよう、マウスでカーソルを合わせましょう。
これで、手の自作は完了!
いやあ、すごい、VideoScribe。
当初は
「アハハハハハ、自分の手を作れるってさあ」
と軽い気持ちでのトライでしたが、実際にやってみると、気分が至極高揚。
「おお!俺の手があのペンを持って動いとる・・・・!!」
と。
VideoScribeには日本人ハンドは用意されていません。
日本人ユーザーは、アジア人に近い手を苦渋の上に選んできたと思います。
しかし自作機能を使えば、まさに自分の人種、というか自分の手を作成でき、親近感を湧かせるような表現ができるかもしれません。
それでは!
Ken
【参考文献】