茨城県の牛久市と言えば、
牛久大仏
ですよね。
1992年に完成したこの大仏は「全長120メートル」の規模を誇ります。
自由の女神の3倍、奈良の大仏の8倍に相当する高さ。
総重量は4000トンを超えるまさに「超重量系の大仏様」です。
嬉しい事に、牛久大仏には「展望台」という「金を払えば」登れる空間も用意されています。
展望台は地上から85メートル。
地上からは大仏を仰げて、展望台からは牛久を一望できます。
この話を聞いて、ウズウズしてきましたね?
ただ、1点だけ「牛久大仏のアクセス」は注意が必要、と言っておかねばなりません。
特に電車やバスを用いた「自家用車に頼らない方」は油断禁物です。
牛久大仏の公式ページには、アクセスについて以下のように書いてあります。
電車
JR常磐線「牛久駅」下車タクシー
JR常磐線「牛久駅」東口、または「荒川沖駅」東口より(約15分)バス
JR常磐線「牛久駅」「東口2番乗り場」から乗車、「牛久大仏・牛久浄苑」行きまたは「あみプレミアムアウトレット」行きに乗り、「牛久大仏」停留所下車(約20~30分) 【運賃】 平日片道680円 土日祝日片道(直行便)520円
なるほど。
牛久駅からバスでアクセスできる、と。
牛久駅東口から「牛久大仏・牛久浄苑」もしくは「あみプレミアムアウトレット」行きのバスに乗り、「牛久大仏」で降りればたどり着ける、と。
しかしながら、大仏行きのバスは少ないのが現状です。
公式ページをみると、以下の時刻表であると判明。
実に、1時間1本のペースです。
平日に至っては「9時00分から14時05分までしか」運行していません。
それ以降の時間帯は、どう足掻いてもバスで牛久大仏へ行けないのです。
そして、もっと警戒が必要なのは「帰りのバス」です。
なんと、「牛久大仏」から出て「牛久駅」終点のバスも同様に多くありません。
平日の場合、牛久大仏発の最終バスはなんと、
15時00分。
このバスを逃すと、牛久駅に帰れず、大仏と夜を過ごすことになります。
休日は17:35が最終バス
以上のように、平日も休日も1時間に1本のペースです。
平日に至っては、14時以降になると牛久大仏にいけません。
そして、15時を過ぎると大仏から牛久駅に戻れなくなる世界です。
わたし自身、牛久初心者だったこともあり、バス事情を把握せず、平日の昼過ぎに牛久駅へ到着しました。
時、すでに16時。
グーグルマップで「17時まで牛久大仏は営業している」と情報をつかんでいたので、それを信じてギリギリ間に合う時間帯に到着したのですね。
16時に駅を出発しても、ギリギリセーフで大仏に入れると思っていました。
しかしながら、上述の通り、牛久駅発のバスはすでに存在せず、タクシーで行かざるを得ませんでした。
泣く泣くタクシーで大仏へ向かったところ、3300円の運賃がかかりました。
しかも、この時すでに、牛久大仏はラストオーダーを終え、閉鎖の準備を始めていたんですね。
チケットカウンターに息を切らして駆け込むと、
営業は17時までだが入場は16時まで
という「衝撃の事実」を知らされたのです。
この時すでに16時16分だったので、結局大仏には入れず。
外から眺めるしかありませんでした。
そしてもっと、悲劇的だったのが、帰りのバスが15時で終わっていたこと。
タクシーのドライバーも、この大仏事情を知っていたらしく、わたしを大仏へ連れて行ってから
「帰りどうするの?バスないよ?駅まで送ってこうか」
という「悪魔のような誘い」を持ちかけてきたんです。
さすがに、片道3300円のタクシー代を、大仏に入れず終わった経験のために払いたくありません。
また、ドライバーの足元を見るような態度にイラッとし、一泡吹かせたくなりました。
「いや、歩いて帰ります」
と、ドライバーの誘いを蹴ってしまったのです。
さあ困りました。
「タクシーで3300円の距離」を徒歩なんて、あまりにも過酷ではありませんか。
一体、いつ、牛久駅につけるんだっていう。
そんな大逆境の中、Googleマップを開くと「あること」に気づきました。
それは、牛久大仏の近くに「あみアウトレットモール」があること。
「モールに行けばバスがあるかもしれない」
と思い立ち、徒歩で「あみアウトレットモール」を目指しました。
その距離、徒歩20分。
すると・・・・・やはりありましたありありました!
なんと「あみアウトレットモール」から「JR荒川沖駅」までバスが出ていたんですね。
しかも、牛久大仏のバスが終了した15時以降も1時間おきに、平日も休日もバスが運行していたんです!
しかも、料金は安く、ICカードなら「片道350円」。
素晴らしい。
これだ、と。
バスが来るまで「あみアウトレットモール」で時間を潰し、なんとか無事に生きてJR荒川沖駅にたどり着きました。
そして、翌日、前日の経験をいかして早めに、牛久大仏へ乗り込みました、とさ。
めでたし、めでたし、と。
そうです。
牛久大仏のアクセスは牛久駅からだけでなく、
「JR荒川沖駅」から「あみアウトレットモール」を経由する
という裏ルートが存在していたのです。
神に、いや、大仏に助けられた出来事でした。
なぜ、今まで牛久駅に執着していたのか?
と、視野の狭さが情けなくなりますね。
牛久大仏のバスにハマっている方は「あみプレミアムアウトレット経由」で移動してみてはいかがでしょう。
それでは!
Ken