TOEICリスニングのPart 1では、写真を最も適切に描写をしている選択肢を選んでいきます。
すると当然、テストごとに違う写真が提示されますから、受験生を大いに悩ませてきます。
テスト回数ごとに違う写真が登場するわけですから、そりゃ、難しいですよ。
が、しかし、です。
数々のTOEIC本番をくぐり抜けてきた結果、
Part 1の写真は大きくわけて2種類に分類される
と気づいてしまったのです。
そう、たった2種類なんです。
それはずばり、
- ヒト + モノの写真
- モノのみの写真
です。
ヒト + モノ が写っている写真
まず1つ目は、
ヒトとモノが同時に写っている写真です。
例えば次のように写真ですね。
この手の写真は、
ヒトが何かをしている瞬間を捉えた1枚です。
写真に写っているヒト数は「1ヒト以上」。
単独で写っていることもあれば、複数ヒトが登場する写真もあります。
そして、この「ヒト + モノの写真」においては、次の2種類の選択肢が考えられます。
- ヒトを描写する選択肢
- ヒトをスルーしてモノを描写する選択肢
例えば、「ヒトを描写する選択肢」は文字通り、写真に写っているヒトの動作を描写するもの。
次のように写真があったら、
She’s reading a book.(彼女は本を読んでいます)
のように、ヒトがやっていることを的確に描写してきます。
一方、「ヒトをスルーする選択肢」の場合、
Some plants have been planted by the wall.(いくつか植物が壁の近くに植えられています)
というように、ヒトの動作にはまったく触れず、ヒト周辺に存在しているモノを描写してくるのです。
「ヒト + モノの写真」を攻略したい方はこちらの解き方を参考にしてみてください。
モノだけが写っている写真
続いては、ヒトを抜きにして、モノだけが写っている写真の問題。
例えば次のような写真ですね。
ヒトが写っていないので、選択肢は自ずと、モノについての描写になります。例えば、上の写真ならば、
Some drawings are hanging on the wall.(何枚か絵が壁にかかっています)
とかです。
選択肢のパターンは大きく分けて次の2つ。
- モノの場所と位置を説明したもの
- モノの状態を描写したもの
ですね。
この「モノのみの写真」は、「ヒトとモノが写っている写真」よりも少し難易度が上がります。
なぜなら、ヒトよりもモノの名詞のパターンの数が多くなるからです。
世界には多くのモノが存在しており、写真の中にどのモノ体が紛れ込むか誰にも想像できません。
単純に語彙力が問われる問題になってきます。
それから、聞き取るべき項目が増えるのも難易度を上げる要因となっています。
なぜなら、モノの描写の選択肢の場合、
- モノの名前
- モノの場所
の2要素を聞き取らねばならないからです。
「モノの名前」だけ聞き取っても、それが一体どこにあるのかを聞き逃してしまえば、正解は選べません。
このように、
- モノを表す名詞のパターンの多さ
- モノの名前と場所を聞き取る労力
の関係から、モノのみの写真はPart 1でも難易度が高い問題と思っておくといいでしょう。
ヒトかモノ、どっちが多く主題される??
それでは、これらの2種類の写真のうち、どちらのパターンが多く出題されるんでしょうか?
経験上TOEICのリスニングのPart 1では、
ヒトとモノが同時に写っている問題
が多く出題されます。
試験を制作しているETS側の意図は分かりませんが、おそらく、
言語学習においてはヒトが大事
と言いたいのでしょう。
英語は言語の一種であって、言語はヒトが使うものですからね。
ヒトの描写の説明を聞き取れる方が、モノ体の説明よりも国際的なコミュニケーションにとって大事なのです。
ラッキーなことに、「ヒト + モノの写真」の問題の方が難易度は優しいので、1ヒトの受験者としてはありがたい限りですね。
ぜひ今回紹介した2パターンの写真を両方攻略していきましょう。
それでは!
Ken