映画「スリー・ビルボード」の評価

得点 81点
ジャンル 憎しみ系
活用シーン しんみり家でDVD鑑賞、または映画館にて
推奨鑑賞人数 1人






 

映画「スリー・ビルボード」のあらすじ・ネタバレ

舞台は現代のアメリカのミズーリ州。

娘をレイプ事件で失ったミルドレッドという中年の女性がいました。

犯人が捕まらないことから、警察へのメッセージを道路交通広告に出しました。

警察署長の名前と、あとは娘がレイプで死んだ、というメッセージを広告に出しました。

 

これに対して警察は激怒。

広告を取り下げさせようと勧告したり、広告を燃やしたり、ミルドレッドの周囲に攻撃を仕掛けて嫌がらせなどをしたりしました。

しかしミルドレッドの意志は折れることはなく、広告はだされ続けました。

 

そんな最中、警察の署長自殺をしてしまいます。

理由は癌の病気でこれ以上家族に迷惑をかけないため、というものでしたが、メディアやその周辺の警察は勘違い。

自殺の理由がミルドレッドの広告出稿によるものだと断定し、ミルドレッドをさらに攻撃していきます。

警官の一人のジェイソンは、広告代理店に押し入り広告の責任者を窓から落とすなどの暴行を加えるなどして広告を妨害しようとしたりしました。

これが原因でジェイソンはクビになります。

 

それに激怒したらミルドレッドは、夜中に警察署に火炎瓶を投げつけ警察署を燃やしてしまいます。

その結果、警察署にいたジェイソンは傷を負うなどして怪我をしてしまいます。

ジェイソンは自殺をしてしまった署長から手紙を読んでいたのです。

その手紙には「ジェイソンはきっといい警察になれる」という内容を書いてあり、ジェイソンは喜び、良い人間であろうと心に誓います。

 

※以下、ネタバレ※

 

 

とある夜。

ジェイソンが酒場で飲んで一人で飲んでいると、後ろの客がミルドレッドのレイプ事件と酷似した内容を自慢していました。

あまりにも事件の状況が似ていたため、ジェイソンはそいつが犯人だと思い、車のナンバーをチェックし、さらに DNA を摂取するためにわざと自分を殴らせました。

その結果、彼のDNA を検査に出すことに成功したのですが、犯人の DNA とは一致せず。

犯人逮捕までには繋がりませんでした。

しかし ジェイソンはそいつがレイプ犯であることは間違いないと思い、ミルドレッドにそいつの家に行くことを提案します。

ミルドレッドもそれを受け入れ、2人でレイプ犯の元へ車で行くのでした。

 

THE END

 

映画「スリー・ビルボード」の感想

娘をレイプ事件で失ったミルドレッドの憎しみが始まりとなり、憎しみの連鎖を引き起こします。

レイプ犯を捕まえられない警察を恨むところかはじまり、広告が原因で自殺してしまった署長の無念をミルドレッドにぶつける警察。

さらにミルドレッドはその報復として警察署に火炎瓶を投げつけます。

 

このように憎しみには憎しみの応酬。

どこへどう転んでも憎しみが消えない状況でした。

 

それを解決したのは自殺してしまった署長の手紙でした。

ジェイソン警察官に対する無償の信頼、愛が書かれていたのです。

ジェイソンは正直ってアホな警官で、独立もしていない子供っぽい人物でした。

そんなジェイソンに無常の愛を注いでいた警察署長がジェイソンを変えました。

ジェイソン はミルドレッドのレイプ事件を解決するために、協力するようになりました。

このジェイソンのように、憎しみの連鎖を断ち切るのは愛なんだなと思いました。

 

人を変えたかったら無条件に信じて信頼してみる。

これが大事なのかもしれません。

シリアスで笑いどころのない映画のように思えますが、そんなことはありません。

スリービルボードではシリアスな中に笑いが散りばめられて、所々で笑える面白い映画でした。

よかったら鑑賞してみてくださいね。

 

それでは!!

Ken