ホテル生活が8ヶ月に及ぼうとしていますが、気がついたことが1つ。
それは、
なぜ賃貸はホテルよりも安いのか?
です。
ホテル暮らしは「安い選択肢」ではありません。
1日5,000円の格安ホテルで切り抜け続けたとしても、
$$30×¥5,000$$
$$=¥150,000$$
で、ひと月あたり15万円の家賃です。
月15万円というと、住む場所にもよりますが、なかなかいい物件に住めるお値段です。
それでは、なぜホテルよりも賃貸は安いのが一般的なのでしょうか?
ズバリそれは、
賃貸は「連続宿泊数」が尋常ではないほど多いから
に他なりません。
仮に2年契約でアパートに住み始めたとしましょう。
2年きっかりで退去したとしても、閏年でない限り1年は「365日」。
$$2 × 365$$
$$= 730$$
つまり、「730泊」連続でその物件に宿泊するわけです。
一方、ホテルはというと、1泊から宿泊が可能。
いつでも好きなタイミングで住居を移せます。
このように考えると、賃貸は「730泊連続で宿泊」を条件に、1泊あたりの費用を割引してもらっている、と考えられます。
例えるならば、賃貸はコストコです。
コストコとは、仕入れた商品を倉庫に置いたままダイレクトに消費者に販売する「ホールセール(wholesale)」。
日本語でいうと「卸売り」の業態をとっている大型スーパーです。
大量に商品を買ってもらうことを条件に、商品1個あたりの値段を安く提供しています。
例えばこちらの水(500 ml)。
なんと、これ、40本で1,948円です。

https://www.costco.co.jp/medias/sys_master/images/h2a/hbe/44192053461022.binより
1本あたり、
49円
という安さなんです。
さすがに格安スーパーであってもこの値段で提供はできませんよね。
それでは、なぜコストコの水1本あたりは安いのでしょうか?
それはずばり、まとめて40本も買ってもらえるからです。
そんだけ買ってくれるんなら、ちょっと安くしますぜ?というわけ。
これは賃貸も同じです。
賃貸が安いのは、連続で730泊の契約をしているからなんです。
気が遠くなるほどの連泊を条件に、1泊あたりを割引してもらっているのです。
こう考えると、月額費用を抑えるために賃貸を選択する意欲はなかなか起こりません。
なぜなら、賃貸契約すると、安さと引き換えに「住む場所の自由」を奪われるからです。
一度契約したら、730日連続で同じ場所に宿泊せねばなりません。
これこそ、わたしがホテル暮らしを続ける理由の1つです。
賃貸契約するときは、
何を引き換えに、ひと月あたりの住居費用を安くおさえられているのか?
を考えながら決断したい、と思った今日このごろです。
それでは!
Lin