動画ファイルの書き出しはXML形式が便利
「2つ以上」の動画編集ソフトで「1つの動画」を編集したい時ありますよね。
例えば、
- 編集ソフトA
- 編集ソフトB
があって、両ソフトを使っている時とかです。
Aで編集した動画を動画ファイルで書き出し、Bで読み込めば、できないことはありません。
しかし、動画の書き出しは時間がかかります。
PCパワーをいちいち駆使するのはめんどいです。
そこでおすすめなのが、
XMLを使った書き出し方法
です。
XMLとは「Extensible Markup Language」の略で、Wikipediaによると、
基本的な構文規則を共通とすることで、任意の用途向けの言語に拡張することを容易としたことが特徴のマークアップ言語の総称
とあります。
XMLは、動画ファイルではなく、あくまでも「テキストファイル」です。
容量が軽いので、書き出し時間も短時間で済むのですね。
複数のソフトでXMLを逐次書き出せば、複数のソフト間で気軽に動画編集できるでしょう。
例えば、動画編集ソフトPremiere Proでは、
- Final Cut Pro
- Davinci Resolve
など、他ソフトで書き出したXMLファイルを読み込み、編集の続きをできる機能があります。
僕自身、「Vrew」という編集ソフトを使ってみました。
VPremiere Pro専用のXML形式で書き出し、それをPremiereで読み込んでみたらうまくいったのです。
今日はその方法を紹介します。
Premiere ProでXMLファイルを読み込む方法
Premiere ProでXMLファイルを読み込む方法はわりと簡単。
XMLファイルで出力しておく
Premiere Proに引き継ぎたい動画編集ファイルを、XMLで書き出しましょう。
僕が使っていたVrewでは、
ファイル>他の形式でリクエスト>Premiere ProのXLで書き出し
でできました。
ちなみに、書き出したXMLファイルの中身はこんな感じ(一部抜粋)。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <xmeml version="5"> <sequence id="video"> <name>english-test</name> <duration>3677.4</duration> <rate> <timebase>30</timebase> <ntsc>false</ntsc> </rate> <media> <video> <format> <samplecharacteristics> <width>1280</width> <height>720</height> <anamorphic>false</anamorphic> <pixelaspectratio>square</pixelaspectratio> <fielddominance>none</fielddominance> </samplecharacteristics> </format> <track>
ドワーーーーーーっとタグ情報がテキストでかかれているのですね。
ファイルの容量は「466KB」だったのでかなり軽いです。
書き出しも一瞬。
XMLファイルを読み込む
あとはPremiereでいつも通りファイルを読み込むだけ。
ファイル>読み込み
と進んで、
さっき書き出したXMLファイルを選びみましょう。
すると、プロジェクトウィンドウに、
- 編集後のシーケンス
- 編集元のビデオ
が追加されるではありませんか。
これは凄いですね。
こんな簡単に複数のソフト間で編集動画を共有できるとは・・・・!
Premiere ProでXMLファイルにて書き出す方法
もちろん、Premiere ProでもXMLファイルを書き出せます。
ファイル>書き出し
と進むと、
Final Cut Pro XML
がありますね。
とどのつまり、「Final Cut Pro」用のXMLファイルを出力できるのです。
今のところ、XMLファイルはFinal Cut Pro専用しかありません。
Davinci ResolveにXML形式は対応していないようですね。
このように、XMLファイルで書き出す時は、読み込み先ソフトに特化したファイルで書き出すのがちょっと厄介。
それにしても、XMLを媒介にした複数の動画編集はかなり便利です。
ファイルの種類に注意して書き出しましょう。
それでは!
Ken