Premiere Proで必ず発動するコマンドが1つ。
それは、
リップル削除
です。
リップルとは「クリップ」と「クリップ」の間の「隙間」のこと。
つまり「リップル削除」とは、
クリップとクリップの溝を消すことに他なりません。
Premiere Proのリップル削除のやり方
やり方は簡単です。
削除したい溝で右クリックして「リップル削除」すると一瞬で塞がります。
ご覧の通り、たった「2クリック」でリップル削除できます。
ショートカットキーを使おう
ただし、2クリックはだるいので、ショートカットキーも用意されています。
それは溝を選択した状態で、
space + delete
です。
これなら右クリックせずリップル削除できるでしょう。
まとめて一括でリップル削除したい場合
続いて、リップルを複数まとめて削除したい場合です。
ギャップを詰める
というコマンドを採用しましょう。
上メニュー「シーケンス」から「ギャップを詰める」と進むと、複数のリップルを一瞬で削除できます。
ただしこのやり方は、
- シーケンスにトラックが1つのみある時
- 複数のクリップがリンクしているとき
のみ有効です。
ビデオトラックが複数存在している場合、「ギャップを詰める」は使えません。
そして、残念ながら「ギャップを詰める」にはショートカットキーがありません。
キーボードショートカットを自ら設定するしかないのです。
上メニューの「キーボードショートカット」から「ギャップを詰める」と検索し、ショートカットを割り当てましょう。
例えば、「Shift + Delete」でギャップを詰める設定も可能です。
>>詳しくは「Premiere Proのキーボードショートカット設定方法」へどうぞ

リップル削除できない時の対処法
しかしながら、です。
「リップル削除できない!なんか透明になってんだけど! 」
なんて時もあるかもしれません。
リップル削除は、
隣接中の「クリップの頭」が「リップル間」にある場合、隣クリップがリップルを削除した分だけ移動する仕様
になっています。
したがって、隣クリップが連動して動く隙間がないとリップル削除できません。
例えば次のようなケースです。
クリップAとクリップBの間のリップルがあり、別トラックでクリップCとクリップDがくっついているとしましょう。
この場合、AとBのリップル削除はできません。
隣り合うクリップDのAとBの間にあるため、リップル削除すると、DはBに連動して動くはず。
しかし、残念ながらCとDの間にはリップルは存在していません。
したがって、AとBのリップル削除をしても、Dが動けないので結果的にリップルは削除できないんです。
加えて知っておきたいのは次のケースです。
クリップCとDの間にも小さなリップルがある場合ですね。
このような場合、AとBのリップルは削除できますが、全リップル幅を削除できません。
削除できる幅はCとD間のリップル分だけ。
なぜこうなるかというと、DがCの尻尾までしか移動できないからです。
それに合わせ、Bは「Dが移動した分」しか動けません。
このようにリップル削除は隣接クリップに影響されるコマンドです。
リップル削除できない場合、
関係ないトラックをロックしましょう。
ロックの鍵マークをクリックすると、該当トラックは固定されるので、隣トラックでリップルを削除しても動きません。
ゆえに、隣クリップの頭がどこにあろうが、リップル削除できるでしょう。
それでは!
Ken