Premiere Proで動画編集していると、たまに、
シーケンス内の複数のクリップを1つにまとめたい・・・・
そんな時ありますよね。
例えば、クリップAとBを結合させ、新クリップCを生み出すケースです。
なぜクリップを統合したいのか?
事情は個々人それぞれお持ちだと思いますが、わたしは複数のクリップの位置・スケールを整えたく、統合する欲が出てきたのです。
さて、そんな時もPremiere Proは期待に応えてくれます。
ズバリ、
ネスト化
を使いましょう。
Premiere Proの「ネスト化」とは何か?
Adobe公式ページによると、ネスト化は次のように定義されています。
シーケンスを別のシーケンス内に配置すること
なるほど。
あるシーケンスの中に別のシーケンス を入れることを「ネスト化」というんですね。
専門用語を使えば「入れ子構造」のこと。
わかりやすく言えば、ハトの巣の中にツバメの巣を入れるようなもんです。
ネスト化すれば、
複数のクリップを1つのシーケンスにまとめ、それを別のシーケンス中に入れることができます。
結果的に、あたかも複数のクリップを統合して「結合させたよう」に編集できるのです。
Premiere Proのネスト化法
それでは、具体的な手順も記しておきます。
クリップを選択する
結合させたクリップを複数選択しましょう。
選択ツールで選択しちゃってください。
ネスト化を発動
右クリックで「ネスト」を選びましょう。
そして、新しく誕生するネストシーケンスに適当な名前を付けてOK。
これで新しいシーケンスが誕生しました。
ネスト化すると、この新シーケンス が元々のシーケンス内に自動で組み込まれます。
結果的に、ネスト化で1つにした複数のクリップは結合しているかのように見せられるのです。
この「ネスト化」はビデオクリップ同士でも、オーディオクリップ同士でも結合させられます。
また、ビデオクリップとオーディオクリップがリンク連携していても問題なく、両者を選択状態でネスト化すれば統合できます。
ネストを戻したい時はどうするの?
なるほど。
ここまでの方法をマスターすれば、クリップの結合はできそうです。
しかしながら、時には
「ネスト化したクリップを元に戻したい」
なんてこともありますよね?
そういう時もPremiere Proならば期待にギリギリ応えてくれます。
こちらの記事を参考にしたところ、次の方法に行き着きました。
それは、
ネスト化したシーケンスの中身を開いて、その中身のクリップをコピペして元のシーケンスに戻すのです。
具体的な手順を伝授しましょう。
まずはネスト化したクリップをダブルクリックし、ネストの中身をみます。
そして、元々のシーケンス画面にうつり、ネスト化で誕生させた結合クリップを一旦削除。
削除した場所に、先程コピーしたネスト内のクリップをペースト、つまり貼り付ければいいのです。
さすれば、多少強引ではありますが、一度ネスト化で結合済みのクリップも元に戻せるでしょう。
この手順は例えるなら、ハトの巣からツバメの巣を取り除き、ハトの巣にツバメの子供を戻すことであります。
以上のように、Premiere Proのネスト化はギリギリ可逆性がございます。
ぜひ積極的にネスト化を発動してみてください。
それでは!
Ken
【参考記事】