動画制作でオススメなのが、

Adobeの「Premiere Pro」です。

 

もちろん、世の中には「無料で使える」動画編集ソフトは存在しています。

WindowsならばMovie Maker、MacならばiMovieですね。

無料なのは嬉しい限りですが、これらのお手軽ソフトで動画編集することに「深み」はありません。

やっているうちに限界を感じます。

 

一方、映像制作現場も使っているPremiere Proならば、深くまで潜れます。

「こんなこといいな、できたらいいな」

という要望をすべて実現できる奥深さを持っているのです。

動画編集をやるならば、これを機会にPremiere Proを使いこなしたいところですね。

 

がしかし、本当の本当に初心者の場合、Premiere Proをどう扱っていいのかわからないと思います。

じつは、Premiere Proの使い方はそれほど難しくなく、

「カレーの作り方」と一緒なのです。

そう、あの、カレーライスです。

 

初心者でもわかりやすいPremiere Proの使い方

具体的にPremiere Proの使い方がどうカレーなのでしょう?

まずはPremiere Proを開いて「新規プロジェクト」を作成してみてくださいね。

 

素材を集める

動画に使いたい素材を集めましょう。

ここでいう「素材」とは、

  • 写真などの画像ファイル
  • BGMなどで使いたい音楽ファイル
  • 撮影した動画ファイル

ですね。

 

これらの素材を、Premiere Proの「プロジェクトウインドウ」と呼ばれる冷蔵庫に収納します。

配置方法は簡単。

デスクトップからドラッグ&ドロップするか、

Image from Gyazo

もしくは、ファイルから「読み込み」でファイルを選ぶと、プロジェクトウインドウに素材が読み込まれるでしょう。

Image from Gyazo

このフェーズはカレー制作で言うところの、

スーパーで買ってきた食材を冷蔵庫に入れるフェーズですね。

カレーに入れる野菜、お肉を冷蔵保存しましょう。

 

素材を配置する

さて、お次は集めた素材を「シーケンス」と呼ばれる鍋に入れます。

シーケンスとは、いわばタイムラインのようなもの。

どの時間にどの素材を出すか?

を決定付けます。

 

素材をシーケンスに配置する方法は簡単。

プロジェクトウインドウから、シーケンスに配置したい素材をドラッグ&ドロップ。
Image from Gyazo
もし、シーケンスがない状態でも、タイムラインウィンドウにドラッグすると、その素材に合わせたシーケンスが作成されます。

素材の配置前にシーケンを作りたい場合、

ファイル>新規>シーケンス

で、新しいシーケンスを設置できますね。

Image from Gyazo

カレー製作でいうならば「まな板の上に食材を並べる」フェーズです。

 

カットする

Premiere Proでは、シーケンスに並べた素材をカットできます。

並べた素材たちを「クリップ」と呼んでいるのですが、このクリップを自由に切り刻めるのがPremiere Proの強み。

具体的にいうと、「レーザーツール」という包丁を駆使します。

 

ツールバーのこいつですね。

Premiere クリップ 分割

ショートカットキーならば「C」で起動できます。

Cutの頭文字「C」です

 

レーザーツールを起動した状態で、シーケンスに設置した素材をクリックすると「切れ目」が入ります。
Image from Gyazo
配置した素材を切り刻んで分割できるのがレーザーツールの特徴。

Premiere Proでは「絶対に」レーザーツールを使います。

今のうちから素材を切る練習をしておきましょう。

料理はなんだかんだ言って、包丁使いがものをいいいますから。

 

これはカレー制作で言うところの「野菜を切る」フェーズ。

人参ならば一口サイズの大きさに、じゃがいもも一口サイズの大きさに、玉ねぎはくし切りに。

 

余分なところを消す

それじゃあ、カットしたクリップをどうするかいうと、

余分なところを消します。

動画に含めたくないクリップ部分に2箇所切れ目を入れ、それを選択ツールで選びます。
Image from Gyazo
選択状態にして、デリートキーを押すと削除できますよ。

これはカレー制作で言うところの野菜のヘタを取るとこですかね。

じゃがいもで言うなら芽をとる作業です。

 

並び変える

そして、切り刻んだ動画クリップを並び替えることも可能です。

A・B・C

と並んでいた素材たちを

C・A・B

と並べてもいいのです。

選択ツールを使ってクリップを選び、ドラッグすれば順番を変えられます。

Image from Gyazo

それから、クリップたちに隙間ができてしまったら、その隙間を詰めることも可能。

隙間で右クリックして

リップルを削除

と進めば、瞬時に隙間が埋まります。
Image from Gyazo
これはカレー制作で言うところの「あくを取る」ですかね。

 

速度調整

動画クリップの速度も調整できます。

早送りもできますし、スローモーションにも対応

動画クリップを選択した状態で、Windowsならばコントロール + R 、Macならばcommand + Rで「速度・リレーションウィンドウ」を出せます。

Premiere 早送り

そこの「速度」を変えればいいのですね。

 

100%より大きくすれば早送り、小さくすればスローモーションの出来上がり。

これはカレー制作で言うところの「火力のコントロール」。

弱火にしたり強火にしたりなど、鍋の状況に鑑みて、ぼくらは火力をコントロールするのです。

 

映像にいろいろ追加する

また、映像にいろいろ加えられます。

ここでいう「いろいろ」とは

  • テロップ
  • 写真
  • 別の動画クリップ

など。

 

プロジェクトウインドウからドラッグし、シーケンス上でリリースすればオッケー。

Image from Gyazo

テロップに関しては、テキストツールを使うか、

Image from Gyazo

ファイルから「新規>レガシーウィンドウ」を発動する手もあり。

Image from Gyazo

これらを別々のビデオデオトラックに配置すれば、1画面に2つ以上の具材を同時に表示できるでしょう。

カレー製作でいうところの「ルーを加える」フェーズですね。

 

音も追加できる

もちろん映像だけではなく、音声も追加できます。

音楽ファイルをプロジェクトウインドウに追加し、シーケンス上にドラッグ&ドロップ。

映像とは別の「オーディオトラック」に追加できますね。
Image from Gyazo
これはカレーで言うところの「スパイス」を入れるところです。

 

微調整

あとは微調整。

プレビュー再生しながらチェックし、余分なところがあればカット。

テロップ、図形などの位置や大きさなども微調整していきます。

 

動画クリップの細かいプロパティを調整する時は「エフェクトコントロールパネル」を使います。
Image from Gyazo
選択ツールでクリップを選択し、エフェクトコントロールパネルで各数値を調整してあげればいいですね。

このように

クリップを選択して、エフェクトコントロールパネルで調整する

という流れはよく出てくるので覚えておきましょう。

 

書き出す

じつは、まだ動画ファイルは完成していません。

なぜなら、今のところPremiere Proでしか再生できない専用ファイルだからです。

誰でも閲覧できる普遍的な「動画ファイル」に変換する必要があるのですね。

 

この作業を「書き出し」と呼んでいます。

書き出し方法は結構複雑で、初心者にはわかりづらいので、超簡単な書き出し方法を紹介します。

まず

ファイル>書き出し>メディア

と進みましょう。

Image from Gyazo

いろんな設定項目が出てきちゃいますが、いじるべきは「形式」。

 

形式の種類がありすぎて圧倒されますよね?

初心者は黙って「H.264」でオッケーです。

Image from Gyazo

あとはソースの範囲ですね。

どっからどこまでを動画で書き出すかを決めます。

おすすめは「ワークエリア」。

Image from Gyazo

ワークエリアならばシーケンス上に表示されているこの「青い棒の範囲」を動画で書き出してくれます。

 

 

それから動画サイズも調整できます。

「ビデオ」の「基本ビデオ設定」から、幅・高さを調整すればいいですね。

「鎖」がついた状態では、幅と高さの比率は一定のままで調整できます。
Image from Gyazo

もし、動画のファイルがデカすぎて悩んでいる方は、サイズを小さくしましょう。

 

このステップはカレー制作の「ルーをご飯にかける」ですね。

カレーは作っても「具が入ったカレーのルー」にすぎません。

ライスと合わせて初めて「カレーライス」が誕生するのです。

 

動画をアップロード

書き出した動画をそのままにしておくのはもったいないです。

YouTubeなどの動画共有サービスにアップロードしましょう。

アップロード方法は簡単。

 

YouTubeの場合ならば、

動画または投稿を作成

と進んで、
Image from Gyazo
動画ファイルをドラッグアンドドロップ。
Image from Gyazo
ネット環境によって時間がかかりますが、初心者でも簡単にできるのがYouTubeの強みですね。

ちなみに、カレー制作で言えば「食卓にカレーライスを運ぶ」フェーズです。

キッチンから食卓にカレーライスを運びましょう。

 

さあ、Premiere Proで動画編集してみよう!

以上、初心者向けのPremiere Proの使い方でした。

改めて振り返ってみると、本当にカレー制作でしたよね。

あとはカレーにコクが出るのを待つのもよし、腐らせて処分するのも良しです。

 

「動画制作はカレー制作と同じと」思えば、

食材選びも大事

と気がつきます。

 

Premiere Proの編集テクニックばかり注目されますが、実は「食材を選ぶ」、つまり「映像を撮影すること」も大事なのです。

美味しい食材を使ったほうが美味しいカレーライスができるでしょうから。

テクニックも大事ですが、同時にどうやってクオリティの高い映像を撮るか?を学ぼうと誓ったのでした。

 

それでは!

Ken