ライアン・ホリデイのグロースハッカーを読んでみた。
「わたしの師匠が日本一のグロースハッカーであると信じて疑いません!」
と、ある学生が集団面接の際にアピールしていました。たしかあれは、どこかのIT会社の面接だったと思います。
じつはこの瞬間、ぼくは「グロースハッカー」という横文字に出会ったのでした。あまりにも知識が足らなさすぎて、脳内は「?」という記号で埋め尽くされていました。その次に自分をアピールする順番だったぼくが、自己PRに失敗したのは言うまでもありません。
ただ、ぼくはこのぐらいの人災や自然災害でへこたれる奴ではありません。
この悔しさのあまり、書店で山積みにされている「グロースハッカー(ライアン・ホリデイ著)」を読んでみることにしたのです。それに、「グロースハッカー」という言葉を死ぬまでに使ってみたかった、という切実な想いもあることを認めましょう。
グロースハッカーとは一言でいえば、
根拠のあるマーケティングを行うマーケターたちの総称
だと思いました。従来の4マス媒体に頼ったマーケティングでは費用対効果がわからず、祈るような広告の方法で商品をセールスしていました。また、生活者にとって有益でない商品をイヤイヤ強引に売り払おうとしていたのです。
しかし、グロースハッカーは従来のマーケティングをゴミだと認識しました。そこで彼らは、効果をデータとして抽出してどれだけ効果があるマーケティングを行えたか測定しながら、プロダクトを改良していく、という方法をとりました。これがグロースハック、だそうです。
「グロースハッカー」に登場するスタートアップが多すぎる!??
この本は、アメリカのシリコンバレーで誕生したスタートアップの会社の具体例をもとに論が展開されています。そのため、ぼくのようなIT初心者には見知らぬ企業名やサービス名が登場してイチイチ確認せねばなりませんでした。
そこで別記事において、「グロースハッカー」に登場した海外のスタートアップ・ベンチャーをまとめた記事を書いてみました。
これから「グロースハッカー」を読もうとされている方々が読んでいただけると嬉しいです。
>>海外のスタートアップ・ベンチャーのまとめ記事はコチラから
以下、「グロースハッカー」より引用です。
最後に、ぼくが個人的に好きな引用文を紹介しまくって締めくくります。興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
それでは。
Ken Sawai
製品開発とマーケティングを完全に別のプロセスとして行う方法はもう古い
グロースハッカーの仕事は、私がやってきたようなマーケティングを実施することではない。無から何かを作り出し、それを非常に短期間で拡大することで、会社を急成長させることが彼らの仕事だ。
マーケティングの本質はずっと変わらない。顧客が誰で、どこにいるかだ
今どきのマーケターに必要なのは、安定した大企業の売り上げを前年比1パーセント増加させるのではなく、リソースのほとんどのない状態から、まったく新しいブランドを作り出すスキルだ。
グロースハックとは、ツールキットというよりも、マインドセット(考え方)だ。
レースのルールは変わった。優勝するのはもはや、最初に市場に参入した人ではない。最初にPMFに到達した人が優勝者なのだ。
これがグロースハッカーの思考法だ。いかに低コストでふさわしい相手に訴求するかだ。
クチコミは偶然には起きない。設計するものだ。
出版ほど保守的なものでさえグロースハックのアプローチを採用できるのだから、何にでも応用できる、ということだ。
マーケターというものは常に間違えるものなのだ。直感で決めてうまくやっていると思っているが、そんなことはない。古いやり方での過ちは非常に高くつく。