中国語学習するならば、スマホに中国語辞書アプリを入れておきたいところです。
電子辞書もいいっちゃいいのですが「携帯できる利便性」からスマホ辞書アプリをおすすめしている次第です。
さて、じつは、中国語辞書アプリ業界に、1つ、無敵で、最強の、
世界中の学生がこぞって使っている辞書アプリ
があるんです。
その名も、
Pleco
です。
最強の中国語辞書アプリ「Pleco」とは?
「Pleco」は、
無料で使える英中・中英の中国語辞書アプリです。
つまりは、
- 英語 → 中国語
- 中国語 → 英語
という2wayで中国語を調べられるのです。
2021年6月の段階で、iOS・Android対応で、なんとプライスは無料、freeです。
この辞書アプリは、2003年5月にMichael Love(マイケル・ラブ)によって作られました。
当時18歳でハーバード大学の学生だったマイケルは、中国語学習に時間をくそ費やしましたが、記憶力が追いつきません。
中国語の単語を覚えられず、むしゃくしゃする日々が続いていました。
しかも、中国語の紙の辞書はクソストレスフル。
単語を調べる時間かかりすぎるのです。
その労力はEnglish Speakerであるマイケルにとって計り知れないものです。
そこで、Palm IIIxという機械(PDA)にて無料で使えるオープンソースの辞書アプリケーションを開発。
当初はPalm IIIxでのみ動くアプリケーションでしたが、スマホの登場に合わせて変化を遂げ、現在ではiOS・Androidに対応しています。
現在、毎日数百万人という人々が、180の国と地域で活用するアプリにまで成長しました。
ちなみに「Pleco」は日本語のカタカナで「プレコ」と読みますが、意味は
マイケルが幼少期飼っていた観賞用の魚(Hypostomus plecostomus)のニックネーム。
魚のニックネームがアプリ名なので、アイコンが「魚」なのです。
実はこのアプリ、日本人にはあまり知られていません。
英中の辞書アプリということもあり「英語が苦手だから」と敬遠する方が多いのでしょう。
日本人でこのアプリを活用している人物はみたことありません。
わたし自身、日本で中国語を勉強している間は知りませんでした。
学生時に台湾に1ヶ月留学した際、欧米圏の学生がみなPlecoを使っていて、その時に教えてもらったのが出会いでした。
中国語辞書アプリPlecoの使い方
Plecoの使い方を簡単に紹介しましょう。
ピンインで検索
ピンインで中国語の意味を調べられます。
右上で言語を「C(中国語)」にし、中国語を英語で調べるモードに設定します。
検索窓に中国語をピンイン入力すると、入力した中国語の英語の意味を教えてくれますよ。
中国語の意味が英語で表示され、スピーカーをタップすれば発音も教えてくれます。
しかも、例文つきと来てますから、まさに至れり尽せり。
英語から中国語
逆に、ある英単語に該当する中国語を探せます。
いわゆる「英中辞書」の使い方です。
これは右上のマークを「C」から「E(英語の意味)」に変えればいいですよ。
その状態で、検索窓で英単語を検索してみましょう。
例えば「mango」と検索すると、このように出るでしょう。
手書きで検索する
そして、ありがたいことに一番左の「筆マーク」をタップすると、手書き検索できます。
この機能により、読み方を知らずとも単語の意味を調べられるのです。
しかも、書いている途中にサジェストしてくれるので、全てを書く必要すらありません。
部首で検索できる
部首でも検索できます。
左から2番目の「パズルマーク」ですね。
これは書きに慣れていない欧米の学生のための機能でしょう。
漢字をかかずに部首で探せるんです。
わたし自身は「手書き」と「ピンイン」で検索しているのであまり使っていませんけどね!
カメラで検索
なんと、カメラに映った漢字を調べられます。
一番右の「カメラマーク」をタップすると、カメラに写った漢字を自動で認識。
漢字をタップすると意味が表示されるのです。
これなら漢字が書けなくても、部首がわからなくても、中国語の意味を調べられます。
単語カード
覚えたい単語はカードに追加できます。
後々単語カードで復習したり、テストで理解度を確認できたりするのです。
カードに加えたい単語を右上の「プラスマーク」をタップしましょう。
単語カードの確認には、左メニューの「Organize Card」へ進めば、カード一覧を閲覧できます。
単語テスト
Plecoがすごいのは、
検索履歴をもとに、自動で単語テストを作成できる点です。
左メニューから「New Test」へ進むと、
自動で検索履歴から単語テストを出題してもらえます。
検索履歴
カード登録しなくても、検索履歴(History)は自動で蓄積されます。
過去にどの単語の意味を調べたのか一目瞭然。
検索履歴を空き時間に見るだけで、単語の復習になります。
中国語辞書アプリPlecoの凄いところ
ここまでもPlecoの無双感は伝わったと思いますが、さらに深堀し、Plecoの凄いポイントを畳みかけます。
オフラインでも使える
他の中国語辞書アプリと一線を画している特徴は、
オフラインでも使える
という点です。
ネット接続せずとも、辞書アプリをいつでも使えるのです。
データを消費する必要がなく、エコノミーで済むのはいうまでもありません。
それに加え、
通信環境がない過酷な状況でも使えるのです。
例えば、海外旅行中はSIMカードを買わぬ限り、電波なしの状態が長時間続きますよね?
そのような無・無線環境でも、Plecoで意味を調べられます。
つまりこれが意味するのは、中国語学習者だけでなく、中華圏トラベラーも重宝するアプリだということ。
加えて、データ通信が必要ないこともあり、動作がサクサクです。
素早く意味を調べられます。
多様な検索方法
多様な検索方法が用意されています。
- ピンイン
- 手書き
- 部首
- 写真
こんだけありゃ、目の前の漢字が分からず途方に暮れることはありません。
無料で使える
このスーパー、ハイパー中国語実習アプリは、なんと無料で使えます。
これまで紹介してきた基本的な使い方ならば全て無料なのが驚きべきところです。
ただし、もちろん、非営利のボランティア事業ではありません。
その1つの収益源に「有料のアドオン機能」がございます。
辞書を追加したり、フラッシュカードを導入して単語カードをさらに覚えやすくしたり、などなど追加機能が盛り沢山。
興味がある方は左メニューから「Add on」へ進んでみてください。
繁体字も対応
なんと、
- 簡体字
- 繁体字
の両方に対応しています。
簡体字と繁体字の書式が異なる場合は []で捕捉してくれますよ。
もちろん、繁体字をメインに使うことも可能で、左メニューの「簡」をタップすると「繁」に切り替えられます。
また、台湾で使われている固有の単語にも対応しています(台湾では自転車は「腳踏車」)。
この機能により、中国大陸でも(簡体字)、台湾でも(繁体字)中国語を勉強できます。
そして、漢字使いの日本人にとって、繁体字を確認できることは暗記効率を上げるメリットにもなります。
なぜなら、日本の漢字は簡体字・繁体字の中間を採用している事例が多いからですね。
日本語の漢字にも対応
地味に楽しいのが日本の単語にも対応していること。
例えば、日本の地名のピンイン読みを調べたいと思ったら、Plecoの出番です。
茨城、
姫路、
などなど、日本語の地名も収録されているのです。
Plecoをインストールしておけば、漢字で溢れかえっている日本の街は中国語の学習材料になります(ピンイン読み力を鍛えらえる)。
はい、以上です。
中国語学習するならば「Pleco」はスマホに入れておきたいところです。
ただ、日本人が不便に感じるのが、日本語には非対応という点でしょうね。
単語の意味を英語で知ることになるので、そもそも英単語を知らないと辞書になりません。
わたしはそもそも英語が好きで、Plecoをストレスフリーで使えています。
そして、個人的には、
中国語の単語は英語のほうが覚えやすい、とすら考えています。
なぜなら、日本語と中国語は距離が近すぎるからです。
例えば「忙しい」という単語を見てみましょう。
中国語は「忙」で、日本語は「忙しい」ですよね。
つまり、中国語を日本語で確認しても、外国語の単語を覚えている気がしません。
何か日本語の単語カードを見ているような気がします。
日本語と中国語は距離が近すぎて、その両者の差はピンインぐらい。。
距離が近すぎて逆に覚えづらいのが中国語だったのです。
一方、英語と中国語ならば、そもそも言語的な距離が遠く、中国語を外国語の単語として覚えやすいです。
「忙」ならば、英語の「busy」で対応させたほうがなぜかしっくりくるのはわたしだけでしょうか。
という感じで、Plecoのアプリは英語しか対応していないものの、個人的には、
逆に英語で調べたほうが暗記効率は高いと感じます。
うだうだ言ってましたが、Plecoは無料アプリです。
ぜひお手元のスマホに入れてみて、肌に合うか確認してみましょう。
それでは!
Ken
【参考記事】