ナチュラルハーモニー配色とは??
カラーコーディネーター検定では多くの配色が出題されますが、中でもでやすいのが、
ナチュラルハーモニー
です。
色相の自然連鎖の原理に従った配色です。
自然界に存在する物体に近い配色として知られており、多くの人々に調和的な配色として受け取られやすいのです。
ナチュラルハーモニー配色の作り方
さて、この「ナチュラルハーモニー」の作り方は簡単。
『カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラス公式テキスト』によると、次のように紹介されています。
PCCSでは、隣接・類似色相配色(色相差1〜3)のときに、黄(8:Y)に近い色相の色を、青紫に近い色相の色より明るくなるように配色すること
『カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラス公式テキスト』174ページより
つまり、
- 色相差が1〜3におさまる色彩を用いる
- 色相番号8に近い色の明度を上げる
という2条件を満たせばいいのです。
例えば、dp12 に対してナチュラルハーモニーになる1色を考えてみます。
まず黄色の色相番号8に近い色を1色相を1つ選択。
今回は色相番号10の色を考えてみましょう。
さて、あとはトーンを決めるわけなんですが、色相番号8に近い色相の明度を、もう一方の色よりも高めなばなりません。
PCCSにおける明度はトーンで表されます。ただし、トーン記号自体には明度が記載されていないので、トーン図を活用せねばなりません。
そこで、「dp」よりも明度が高い「b」に決定。
ってことで、今回のナチュラルハーモニー配色は、
- dp12
- b10
の組み合わせになりました。
ナチュラルハーモニー配色の見分け方
カラーコーディネーター検定ではナチュラルハーモニー配色を見分けて選択する問題が出てきます。
例えば、次のような問題。
その際は、東京商工会議所のカラーチャートを活用しましょう。
チャートの横軸で見ることで、黄色の8番に近い色相を確認できます。
黄色の8番に近い色のトーン記号を確認し、それが他色よりも比較的明度が高いか確認すればいいですね。
例題では「v8 dkg6」の配色がナチュラルっすね!
なぜなら、色相番号8のトーン「v」が色相番号6の「dkg」より明度が高いからです。
他の配色では色相番号8に近い色相の明度が他色のものより高くなっておりません。
以上の方法さえ習得しておけば、ナチュラルハーモニー配色を自ら作り出せますし、テストでも間違えません。
カラーコーディネーター検定前に、ナチュラルハーモニーの配色の見分け方マスターしてみてください。
それでは!
Ken
【参考文献】
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