ビジュアル力を鍛えるために写真教室に通ってみた
ブログ運営してから早5年以上が過ぎ、その中で感じたのが、
写真を記事に掲載することが多い
ということでした。
写真のスキルが記事の良し悪しに影響しているのでは・・と察してしまったのです。
これからはブロガーも文字を書けるだけではなく、写真の技術も学ぶべきなんじゃないか、と。
早速、初心者でも通えそうなカメラ教室を探してみたところ、
写真表現中村教室
を発見。
半年ほど通ってきたので、教室の概要と学んでみた感想を書いておきますね。
写真表現中村教室とはどんなカメラ教室??
写真表現中村教室とは、その名の通り、
「表現」に重きを置いたカメラ教室
です。
写真の種類には、
- 単に情報を伝えるもの
- 自己表現をするもの
がありますが、後者の「自己表現」としての写真技術を磨いていく教室です。
- 自分は何が好きなのか?
- どこに注目して写真を撮ったのか?
に重点を置き、写真から「その人らしさ」がにじみ出てくる撮り方を教えてもらえるのです。
僕自身、この教室に通ってみて
「写真にもこういう種類があったのか」
「視覚だけで表現するってこういうことなのか」
と一眼のカメラの撮り方だけでなく、写真の世界まで深く見せてもらってきました。
教室の場所
御茶ノ水駅から徒歩10分程。
2・3階に教室があり、フィルムを現像できる暗室も兼ね揃えていますね。
あとは写真用のプリンターも複数台設置されていました。
中村写真教室のコース
用意されているのは次のコースたち。
- 入門
- 基礎
- ゼミナール初級
- ゼミナール
- デジタルプリント


僕は一眼レフを持っているけど全然触っていない初心者だったので「入門コース」から「基礎コース」まで受講してきました。
人数は1クラス10人ほどで1週間に1回授業があります。
用意するものは一眼レフカメラ、もしくは一眼ミラーレスカメラだけ。
写真のプリントではMacを使いますが教室でレンタルできますし、プリンターも使えますよ。
そして、写真を現像する方法で「フィルム」か「デジタル」の2つのコースから選べます。
僕はデジタルの入門・基礎を受講してきました。
写真表現中村教室で勉強してきたこと
入門と基礎コースを受講してきましたので学んだ概要を紹介しますね。
座学
座学で写真の基礎を教えてもらいました。
主な内容は、
- カメラの撮り方
- カメラの理論
とかですかね。初心者でもわかるスピードで講義してもらえます。
また、一眼レフを触りながら学ぶ回もありました。
露出度とは何かという話から、露出をプラスマイナスのニュートラルで撮影する練習。
さらに知らなかったのが、
ファインダーを覗く目の選び方ですね。
シャッターを切る瞬間は被写体が見えなくなるので、片目で被写体を見ながらファインダーを覗く必要があります。
右目でファインダーを覗きながら、左目で被写体を見続けなければなりません。
教室に通うまで左目でファインダーを見ていたので驚きです。
最初は慣れませんでしたが、練習を重ねて「正しい撮影方法」を習得していきました。
遠征する
基礎を学んだら外へ出て、写真を撮りに行きます。
入門・基礎コースで行ったのは
- 上野の方面(根津・谷中)
- 三浦海岸の方面(2回)
- 上野の博物館
- 浅草の方面
で、合計5回ほどとりに行く機会がありました。
いかにも楽しそうなアクティビティですが、観光で写真を撮るのとはわけが違います。
街を歩いて、
形状・質感に興味を持った物体をとる
というお題が与えられているのです。
普通に景色をパシャパシャ撮ってワイワイできないのですね。
個々人が血眼になって面白いものを探しながら歩くので周囲からは奇妙に映っていたでしょう。
そして、基礎・入門コースでは白黒で撮るという縛りつきです。
この遠征はどちらかというと「修行」に近いイベント。
最初は新鮮で楽しかったのですが、後半の遠征は本当に修行僧になった気分で辛かったですね。
3時間外を歩きながら写真を200枚以上撮っていくので、身体的にも精神的にも鍛えられました。
写真を選定する
遠征で200枚以上写真を撮ってきますが、いい写真は10枚もないのが現実。
そのため、写真では、
良い写真を選定する作業が重要になってきます。
師匠曰く、
写真は選定の芸術
と言うそうで、写真をたくさん撮影した後に「選び抜く作業」が大事なようです。
その「写真の選定」で使ったのが、
AdobeのLightroom Classic CC
というソフトです。
このソフトでは、
- レーティング
- フラグ
- 色明け
で、写真にマーキング、評価できるので写真を仕分けするのに適しています。
「Adobeのソフト触ったことない・・・・」
という初心者も安心で、0レベルから解説してもらえるので大丈夫。
教室でMacをレンタルできますし、ソフトを購入する必要もありません。
プリントする
一眼レフカメラでは、「RAW」という現像前のファイルで撮影します。
RAWはあくまでも元データで、
それをどのように写真で表現するのか?
というプリントの技術が必要になってきます。
プリントでもLightroom Classic CCを使っていきますね。
露光量の調整、あとは覆い焼きなどで、被写体が目立つようにホワイトバランスを調整。
中央に注意が集まるように写真の四隅が暗くなるように加工したり、質感が出るようにノイズを微調整したりと大忙し。
プリンターは貸してもらえますが、カメラ用紙は持参せねばです。
批評
そして 、最後は批評。
プリントした写真をみんなの前で発表、というか、晒さられ、コメントをもらう会が用意されています。
自慢の写真を5枚ほど印刷し、教室のホワイトボードに貼り付けます。
そして、みんなからコメント(批評)をもらうのです。
はじめての批評会は恥ずかしかったのですが、徐々に客観的なフィードバックをもらえる良い機会だと捉えるようになりました。
何よりも、
同じレベルの生徒の作品を見てコメントするのが楽しかったですね。
ランダムに指名されるので、それっぽいことを言えるように毎回準備せねばなりません。
最初はボロボロに批評されて身も心も灰になっていましたが、徐々にコツを掴んでいきました。
フィードバックをもとに次の遠征にいくと、ゴミみたいな写真を撮らなくなるのでどんどん写真の質が上がっていく感覚がありました。
実践を通して「よい写真とは何か」がわかってきた気がします。
合同批評会
- 座学
- 遠征
- 写真の選定
- プリント
- 批評
という流れを一学期通してやっていくのですが、一学期に一度だけ、
合同批評会
というビッグイベントがありました。
全てのクラスの生徒が一堂に会す卒業式、いや、終業式のような催し物。
写真のプロが6人ぐらい集まって、生徒の写真を順番に批評していくのです。
先行して勉強している先輩の作品を見られたり、プロの批評を浴びるほど聞けて良い機会だったと思います。
僕が始めて体験した合同批評会は散々でした。
たぶん、お題が「人の写真」だったのがまずかったのでしょう。
被写体になった人との関係性が現れるらしく、人をとるのは難しいなと思わされましたね。
合同批評会では精神が鍛えられると思います。
視覚表現を鍛えるなら写真表現中村教室がおすすめ
いや、こうやって振り返ってみると、写真表現中村教室では色んなことを学ばせてもらいましたね。
写真は「芸術の一種」であり、どうやって視覚的に強い写真を作り出すのか?を考える機会になりました。
「どうやって目を引く写真を作るのか」
はブログにおいて重要ですからね。
ブログは言わば、
- テキスト情報
- 視覚情報
の中間のような媒体で雑誌に近いです。
視覚による情報伝達のやり方を心得ていないと、今後は生き残れないと思うようになりました。
用意するものは一眼レフだけでいいので、
「一眼レフは持っているけど部屋の片隅に眠っている・・・」
という方におすすめですよ。
それでは!
Lin