さあ、今年も終わってしまいましたね、2021年。

例年の儀式としてお馴染みの、2021年に鑑賞した映画の中で面白かった作品をランキングで紹介します。

今年は『レミーのおいしいレストラン』から始まり『ラストナイトインソーホウ』でしめて計43本鑑賞しました。

 

15位.ダルバール

ザ・インドのジャッキーチェン。

剛腕警察官であるが一方、お茶目な性格を見せる可愛いけれども強い男です。

インド映画らしくボリュームたっぷりで3時間。内容も幅広く、まるで2つの映画を観たかのような満足感があります。

 

14位.プロミシングヤングウーマン

復讐に燃える女の物語。

高校時代に親友を失った事件を忘れられず、大人になっても根に持ち、復讐を計画します。

「された方」と「した方」では記憶の残り方が違う、と実感します。

 

13位.世界で一番幸せな食堂

中国の料理人ミスターチェンが、遠く離れたノルウェーにやってきます。

食が乱れた現地人に対し、中国の薬膳料理を振る舞い、現地人から信頼を獲得。

やがて結婚相手も掴み取るまでに至ります。そこにはアジア人男子としてのモデルが描かれているのです。

 

12位.HOKUSAI

葛飾北斎の物語。

勝ちパターンを掴むまでどのような経緯を辿っていた。その過程をこの映画で知れます。

葛飾北斎の浮世絵は教科書を通してしか見た事がありませんでしたが、映画を通してその「背景」を知れ、浮世絵という文化にも興味がわいてきました。

 

11位.モーリタニア

2001年の同時多発テロの裏には冤罪があった。

その事実をこの映画で知ることができます。

主人公は陽気な性格で生き延びることができましたが、現実に絶望して自殺したものも複数いたことも事実です。

アメリカの怖い裏側を描いた作品です。

 

10位.コンティニュー

まるでゲームのように、死んだらセーブしたところからやり直せる。

そんな世界観を現実にも起こり得るように科学的に描きました。

ゲームの本質は学びであり、以前クリアできなかったステージ、倒せなかったボスを、学習することで突破できるようになるのがゲームです。

一発目からクリアできるものはいません。それがゲームです。

 

9位.ガンジー島の読書会

第二次世界大戦中、希望を失わぬように結成された読書会。

戦後もその活動は続いていて、そこに1人のライター女性がやっていきます。

彼女は結婚した直後で幸せであることは間違いありませんでしたが、この読書会に参加することで、自分が大切にするべきものに気づき、大きな決断を下します。

迷った時は旅に出るのがいいのかもしれません。

 

8位.アメリカンユートピア

ビジネススーツを着た集団が、独特の音楽を奏でるライブパフォーマンス。

ワイヤーを一切使わず、各メンバーがステージ上を自由に動き回るのが最大の特徴です。

いつか生でみたいですね。

 

7位.メインストリーム

YouTube に投稿したけれどもなかなかバズラず腐っていた女性が、ある街でアーティストに出会います。

そのアーティストの映像を投稿したところ、ヒットする感覚があり、チームを組んで投稿を続けます。

その中でトラブルが発生し、やはりアーティストと一般人の隔たりは解消できるものではなく、やがては亀裂が入ってしまうのだな、と一人納得。

それから主題となったスマートフォンや SNS の弊害についても考えさせられました。

 

6位.ジェントルメン

麻薬密売組織のボスの男たちが繰り広げる縄張り争い。

どんでん返しにどんでん返しを重ね、最後に生き残るのは誰か、

この映画を見ると野望を持ちたくなります。

 

5位.レミーのおいしいレストラン

最強の味覚を持って生まれたネズミ。

料理に対する情熱を抑えられず、人間を操ることで人に料理を振る舞います。

作者の出身や人種で判断するのではなく、作品そのもので評価するべきである。そんなことを考えさせられました。

 

4位.サウンドオブメタル

ヘビーメタルバンドのドラム担当が突如耳が聞こえなくなります。

いきなり耳が聞こえなくなったので焦るに焦りましたが、そのようなアクシデントを抱えた人々を助ける組織が存在していました。

そこに入所し、手話を学び、やがて人生の平穏を見出します。

しかし、前に住んでいた世界が忘れられず戻りますが、そこである1つの気づきを見出します。

自分の幸せは自分の中に見つけるしかない、のだと。

 

3位.フリーガイ

ゲームのモブキャラが主人公に。

暴力を振るわれたり、強盗に襲われる日常を違和感なく送っていましたが、設計者が仕込んだ AIプログラムによって学習し、平穏な日常から抜け出そうとします。

日常を大切にする一方で、日々違うことを試してみる。

絶えず別の道を模索し続けるべきだ、と思わされます。

 

2位. 皮膚を売った男

シリア難民がアーティストに背中を売る。

背中にタトゥー作品を描かせ、彼自身を作品として捉えることで、不法入国の難民がヨーロッパ中を移動できるようになります。

その一方、シリアの人々からは非難を受け、作品なので売り飛ばされ、勤務中は美術館に座り続けるといった弊害も出てきます。

難民としてではなく、普通にスタートラインに立てている今に感謝したくなるでしょう。

加えて、法律を知り、うまく活用すると新しい道が開けるものだと痛感します。

 

1位. MINAMATA

水俣病を世界に伝えようとしたカメラマンの物語。

現地の人々に触れ合うことで現状を把握し、それを世界に伝え、人々の関心を呼び覚まそうとします。

いろいろ悶着があるのですが、日本人として公害問題にフォーカスした映画を鑑賞できてよかった。

公害問題はまだ終わっていないですし、 もっと継続的に学習せねばならない、と思わされます。

 

はい、以上です。

今年はコロナの影響もあり、鑑賞数は少なかったですが、良い映画に巡り会うことができて面白かったランキングが充実した一年でした。

来年もこの調子で鑑賞を続け、映画から多くを学んでいければと思います。

皆さんの一年も良い映画鑑賞があることを願っております。

 

それではまた会いましょう。

Ken