Kindle Unlimitedに契約をし始めて早4年ぐらい経ちそうですが、最近ある「うれしい変化」が生じました。
それは、
同時貸出数が10冊から20冊に増えたこと。
これまでの話では、Kindle Unlimitedで契約中であっても対象書籍が思う存分を読み放題というわけではありませんでした。
同時に貸し出しできるのは10冊まで、という制限がついていたのです。
好奇心に駆られて書籍をレンタルし過ぎると、すぐに上限の10冊に達し、いずれかの書籍を返却せねばなりません。
そのため、Kindle Unlimitedでレンタル中の書籍を確認することが求められていたほどです。
しかしながら、ある日のこと。
11冊目を同時にレンタルしても返却アラートが出現しないことに気づきました。
あれ・・・・いける・・・・?
調子に乗ってKindle Unlimited対象書籍をレンタルしまくったところ、20冊で再び返却のアラートが出たのです。
このアラートには
現在、借りているタイトル数が上限に達しています。このタイトルを借りるには、返却するタイトルを少なくとも1冊選択してください。
と書かれておりまして、以前のアラートに記載のあった「最大10冊」という文言はすっぽり削除されております。
つまり、同時レンタル可能書籍数が10冊から20冊に倍に増えたらわけです。
このアップデートに関して、アマゾン公式の発表はありません。
Kindle Unlimitedの利用規約にもその文言は一切書かれていないのです。


ただ、ググってみると、わたしと同じ嬉しいニュースを報告しているメディアがございました。
おそらくですが、この変化はわたしだけではなく、全Kindle Unlimitedユーザーが享受できているものなのでしょう。
さて。
最後になりますが、この変化を個人出版社側としての立場から見てみます。
同時レンタル数が10冊から20冊に増えたことにより、
- KENPCが伸びる
- KENPCが伸びない
という2つの可能性が考えられます。
まず「伸びない悲劇」に関してなんですが、これはレンタル数が倍増したことにより、
本を返却するモチベーションが低下することによって発生する恐れがあります。
20冊レンタルできるなら、急いでレンタル中の書籍を読む必要はありませんよね?
このように、レンタル上限数に急かされて読まざるを得ない、という状況は生まれにくくなります。
一方、レンタル上限数が増えたことによって、Kindle Unlimitedでレンタルされるハードルは確実に下がりました。
10冊ふるふるでレンタルしてしまっている方がいたとしたら、あなたの書籍をレンタルしてくれる可能性はそう高くありません。
現在レンタル中の貴重なKindle Unlimited対象書籍を返却しなければなりませんから。
場合によっては、あなたの書籍をレンタルしない、という判断が下されるシーンもあったでしょう。
しかし、同時貸し出し数が20冊に増えたことにより、レンタルされるハードルは下がっています。
まだまだレンタルできるし、いっちょこいつも借りてみっか
という判断が下される可能性もなくないです。
それゆえ、Kindle Unlimited対応の電子書籍を出版していくならば、
いかに冒頭で読者を引きつけるかが肝になってきます。
いわば長期ではなく短期決戦です。
レンタル開始の勢いで最後まで読んでもらえる書籍を制作することが今後出版社に求められるでしょう。
Kindle Unlimitedのアップデートは出版社にとってどう転ぶか?
今後も動向をウォッチしておきたいところです。
それでは!
Ken