Amazonで書籍を物色していると、

シリーズのまとめ買い

出てきませんか?

同シリーズの書籍一覧を一挙に紹介し、シリーズでのまとめ買いを促してくるあいつです。

例えば、中国のSF小説『三体』はまとめ買いを活用して営業販売しています。

じつは、このシリーズまとめ買いの設定、大手出版社だけの特権ではありません。

なんと、個人でKDP出版している個人も使える機能だったのです。

 

【KDP】まとめ買いシリーズに設定する方法

この記事ではそのシリーズまとめ買い設定方法を紹介します。

 

シリーズ設定

出版した電子書籍にシリーズ設定しましょう。

KDPの本棚から「電子書籍の詳細情報の編集」へ進んで設定します。

 

そこから設定項目1つ目の「Kindle 本の詳細」の、

シリーズに、

  • シリーズ名
  • カタカナ名
  • 英語名
  • 全巻数

を入力せねばなりません。

 

商品詳細にシリーズ情報を追記する

もう1つやらねばならないことが!

それは、

商品情報に「シリーズ情報」を追記すること。

具体的には3つのパターンがございます

  1. 表紙画像にシリーズ名・巻数を記載する
  2. 内容詳細に記載する
  3. 自身のオフィシャルサイトに記載する

 

簡単でオススメなのは2番目の「内容詳細情報に記載する方法」。

ここでいう内容紹介とは、KDPの詳細情報から「内容紹介の欄」に記載できるものです。

 

わたしはこの詳細情報のトップに

〜シリーズ名 + 第〇〇巻〜

と追記しました。

わたしの場合はこれで通りましたが、これらの情報の掲載位置は自由です。

 

KDPに問い合わせる

上記の準備が整いましたら、KDPに問い合わせましょう。

今のところ、スタッフが「人力で」設定してくれますので、必ず連絡せねばなりません。

お問い合わせのカテゴリーは

本とシリーズの管理 > シリーズ

です。

問い合わせ内容には次のテンプレートをご活用ください。

以下の書籍のKindle 本のまとめ買い設定をよろしくお願いします。

リクエストの種類を選択: [シリーズのまとめ買いページの作成]

シリーズ名

・書籍名1  [ASIN 1]

・書籍名2  [ASIN 2]

・書籍名3  [ASIN 3]

・・・・・・・・・

ご覧のように、問い合わせ時には、

  • シリーズ名
  • 本のタイトル
  • ASIN

が必要です。これらの情報はExcelやスプレッドシートで管理しておくことをおすすめします。

 

あとは待つだけ

あとはKDPのスタッフが人力で設定してくれるのを待つだけ。

わたしの場合、申請から1〜2日で承認されて、実際のまとめ買い設定が完了したのはそこから2、3日後。

これでKDPの電子書籍にシリーズまとめ買い設定ができましたね!

 

KDPのシリーズまとめ買いの効果は??

さてここで気になるのが「シリーズまとめ買いの効果」です。

手間がかかりますので、効果なしならば実施の意味はありません。

 

KDPのレポートでは情報が少ないこともあり、効果を断言できませんが、

読者の回遊率を上げる効果がある

ことは確かでしょう。

 

同シリーズの本は、類似本として再プロデュースできます。

ある1人の読者に対し、自分の複数の書籍をまとめて読んでもらえる可能性があり、1種の広告になります。

レコメンドに表示される他者の書籍に移動する前に、なるべく自分の書籍に注意を払って、あわよくば詳細情報を見てもらえます。

 

それに加え、著者自身にも良い変化が起きます。

シリーズまとめ買いを意識した上で本作りに励めるため、人気の関連本を作る動機になると言えます。

結果、読者目線で電子書籍を作れるようになるでしょう。

 

また、新作品を旧作品とシリーズ化すれば、旧作の被・再発掘にもつながります。

新作発売がきっかけで、古い作品が見直され、多くの読者に読まれる可能性もあります。

 

今のところ、まとめ買いシリーズに負のメリットはない、と感じております。

わたしたち個人出版者はまとめ買いシリーズを活用していくべきです。

ぜひお試しください。

 

それでは!

Ken