ITパスポート試験 令和2年度 10月分の問71に挑戦しましょう。
表計算ソフトを用いて、ワークシートに示す各商品の月別売り上げ額データを用いて計算を行う。セルE2に “条件付き個数 ( B2 : D2, >15000 )”を入力した後、セルE3〜E4に複写した時、セルE4に表示される値はどれか。

- ア:0
- イ:1
- ウ:2
- エ:3
この問題では、
- 「条件付き個数」という関数
- 絶対参照・相対参照
- セル範囲の表現
への理解が求められます。
まずは条件付き個数の使い方から。

じゆうちょう
じゆうちょう
行き場をなくした日々の学びを自由に
「条件付き個数」は、
条件付き個数(セル範囲, 検索条件)
という使い方です。
1つ目の「セル範囲」の中から、2つ目の検索条件に当てはまるセルの個数を出力してくれる関数。
問題文の条件付き個数で指定されているセル範囲は、
B2 : D2
で、この範囲のセルの中で、検索条件
>15000
つまり、15000より大きいセルの数を数えてくれってわけです。
したがって、この式を入れるE2は1が入るはず。
なぜなら、商品Aの1〜3月の売上額で、15000円より大きいのは3月の売上高(20,000)の1つだけですから。
さて、このE2の数式をE4に複写したとします。
その場合、条件付き個数で指定したセル範囲(B2 : D2)が複写で移動したぶんだけ動くんですね。なぜなら、セル範囲には$がついておらず、行も列も相対参照ですから。
E2からE4へは「2行下」に移動させることになるので、セル範囲(B2 : D2)も同じだけ2行下に変化させ、
B4 : D4
になるでしょう。
よって、E4に入る数式は
条件付き個数(B4 : D4, >15000)
になり、B4〜D4のセルから15000より大きいセル数を数えてくれます。
15000より大きいのは
- C4
- D4
の2つなので、この条件付き個数は「2」を出力するはず。
よって、選択肢の「ウ」が正解!