ITパスポート試験 令元年度 秋の問76に挑戦しましょう。
ある商品の月別の販売数を基に売上に関する計算を行う。 セルB1に商品の単価が、セルB3〜B7に各月の商品の販売数が入力されている。 セルC3に計算式 “B$1*合計(B$3 : B3)/ 個数(B$3 : B3)”を入力して、 セルC4〜C77に複写したとき、セルC5に表示される値は幾らか。

- ア:6
- イ:6,000
- ウ:9,000
- エ:18,000
この問題では、
- 相対参照・絶対参照
- 個数の関数
- 合計の関数
への理解が求められます。
念のために復習しておくと、合計の関数は括弧内に入れたセル範囲の値の合計を出力する関数。
一方、個数関数は入力したセル範囲の中に含まれるセルの個数を出力します。
この問題で注目すべきは「$マークの位置」ですね。
計算式で$マークがついているのは、まずB1。
B1には商品の単価が入っていて、こちらの行番号の前に$マークがついています。
つまりは行番号が絶対参照になっているため、C3の計算式を下に複写したとしても、B1は下へ動きません。
また、合計と個数の関数に入力されたセル範囲にも$マークがいくつか。
合計の関数、個数の関数に入力したセル範囲をみると、
B$3 : B3
となっていて、セル範囲の開始番地の行番号に$マークがついますね。
そのため、こいつを下に複写したとしても、行番号は動きません。
一方、セル範囲の終わりのB3には$マークが付いていません。
C3の計算式を下に複写したら、セル範囲の終わりの行番号は複写に応じて動くはずです。
さて、問題で求めたい「C5」に入る計算式を考えてみます。
複写元のC3からC5は2行下に位置していますので、相対参照扱いになっている合計と個数の関数に入る後半のセル範囲の後半の行番号B3も2行下に動くはず。
よって、C5には
B$1*合計(B$3 : B5)/ 個数(B$3 : B5)
が入るはず。
この計算式にに値を代入して計算すると、
B$1*合計(B$3 : B5)/ 個数(B$3 : B5)
= 1000 * (10+8+0) / 3
= 6000
になり、選択肢「イ」が正解ですね。