ITパスポート試験 平成31年度 秋の問98に挑戦しましょう。
表計算ソフトを用いて、二つの科目X、Yの成績は評価して合否を判定する。それぞれの点数はワークシートのセルA2、B2に入力する。合計点が120点以上であり、かつ、2科目とも50点以上であればセルC2に “合格”、それ以外は “不合格” と表示する。セルC2に入る適切な計算式はどれか。
- ア:IF ( 論理積 ( (A2 + B2) ≥ 120, A2 ≥ 50, B2 ≥ 50), ‘合格’, ‘不合格’ )
- イ:IF ( 論理積 ( (A2 + B2) ≥ 120, A2 ≥ 50, B2 ≥ 50), ‘不合格’, ‘合格’ )
- ウ:IF ( 論理和 ( (A2 + B2) ≥ 120, A2 ≥ 50, B2 ≥ 50), ‘合格’, ‘不合格’ )
- エ:IF ( 論理和 ( (A2 + B2) ≥ 120, A2 ≥ 50, B2 ≥ 50), ‘不合格’, ‘合格’ )
この問題では「IF関数」と「論理積」「論理和」への理解が求められます。
1つ目のIF関数を復習すると、次の使い方でしたね。
IF(論理式, 式1, 式2)
1つ目に入れた論理式が正しい(TRUE)の場合、式1を、そうでない(FALSE)場合は式2を出力する関数でした。
さて、今回問題で求められているのは「合計点120点以上であり、かつ、2科目とも50点以上」の場合わけでしたよね?
つまり論理式で「合計点120点以上であり、かつ、2科目とも50点以上」を表現し、それをIF関数にかけて、TRUEなら「合格」、FALSEなら「不合格」を出力すればいいのです。
IF関数に加えて、もう1つポイントになってくるのは「論理式」です。
選択肢をみると、
- 「論理積」
- 「論理和」
という2つの論理式があります。
これらは一体何でしょうか?
前者の「論理積」は()内に入れた論理式の「全て」が正しかったらTRUEを返します。
一方、後者の「論理和」は()内の論理式のいずれかでひとつでも正しかったらTRUEを返します。
今回の問題で求めたいのは「合計点120点以上であり、かつ、2科目とも50点以上」でしたので、
- 合計点120点以上
- 2科目とも50点以上
という2つの論理式をぶちこんだ論理積を選択。
論理積がTRUEの場合「合格」と表示したいので、IF関数の2番目の入力値「式1」には「合格」という文字列を入力します。
よって、
IF ( 論理積 ( (A2 + B2) ≥ 120, A2 ≥ 50, B2 ≥ 50), ‘合格’, ‘不合格’ )
となるはずなので、これらの条件を満たす選択肢「ア」が正解です。