ITパスポート試験 平成24年度 秋期分の問86に挑戦しましょう。
粗利益合計に対するメニュー月粗利益の占める比率(以下、粗利益比率という)を求めるために、次のワークシートのG2に計算式を入力して、セルG3〜G5に複写する。セルG2に入力する計算式はどれか。なお、粗利益比率を求めているセルの表示形式はパーセント表示である。
ア F2 / E2
イ F2 / F6
ウ F2 / F$6
エ F2 / 合計(E$2 〜 E$5)
この問題で注目すべきは問題で求めたい「粗利益比率」の定義です。
問題文によると「粗利益比率」とは、
粗利益合計に対するメニュー別粗利益の占める比率
と書いてありますね。
これを計算式で表すと、
(各メニュー別の粗利益)÷(粗利益の合計)
で算出できます。
そして、こいつをパーセント表示してやれば、求めたい数値「粗利益比率」が無事にはじき出されます。
メニューの「牛丼」で例えれば、この粗利益比率は、
(牛丼の粗利益)÷(粗利益合計)
= F2 ÷ F6
= 960,000 ÷ 3,104,500
= 30.9 %
になるはず。
だから、G2に入る計算式は(F2 ÷ F6)を表した
F2 / F6
です。(÷は/で表すのでしたね)
したがって選択肢でいうと、
- ア: F2 / F6
- ウ: F2 / F$6
のいずれが正解になりそうです。
ただし、この問題ではG2の計算式を、その下のG3〜5に複写しますので、「相対参照」と「絶対参照」の考えが必要です。
G2の計算式をG3 ~5に複写した時、各メニュー別の粗利益の値だけ入れ替えたいですよね。
つまりメニュー別粗利益のセル番地の行数だけ変えたくなります。
そこで牛丼の粗利益を示した「F2」の行数は相対参照にし、
F2
にします。
Fの2の前にドルマークをつけず、複写したら2は複写の動き具合に連動させて動かしゃいいんです。
そして、もう1つ見るべきは粗利益合計。
今度は逆に、行数を固定せねばなりません。
複写したとしても合計のセル番地がずれてしまっては、粗利益比率が計算できません。
したがって、こちらの行数は複写したとしても動かぬように固定します。
つまりF6の行数の6の前にドルマークをつけ、
F$6
にすりゃいいですね。
これならG2の計算式を縦に複写しても行番号6は固定されたまま動きません。
よって、この問題の正解は粗利益合計F6の行番号が絶対参照になった
ウ: F2 / F$6
が正解です!