AdobeのIndesignには「文字スタイル」という機能があります。
こいつは、
段落中の「文字に」特定のスタイルを登録できる機能。
一度決めれば、同じ文字スタイルを「何度でも」「どの文字」にも登録できます。
ここでは、そのIndesignの文字スタイルの使い方を紹介します。
Indesignの文字スタイル登録方法
以下の手順に従ってみてください。
文字スタイルウィンドウを開く
文字スタイルウィンドウを開きましょう。
上のメニューから、
書式>文字スタイル
と進みます。
ショートカットキーも用意されています。
MacならばShift + Command + F11 なら一発で文字スタイルウィンドウを立ち上げられます。
新規スタイル追加
ウィンドウが立ち上がりましたら、自分の文字スタイルを追加。
下の「プラスマーク」から追加しましょう。
スタイルを編集
次は、新しく作った文字スタイルの中身を編集します。
すると、次の詳細画面が出てきます。
ここでは、
- 一般
- 基本文字形式
- 詳細文字形式
- 文字カラー
- OpenType 機能
- 下線設定
- 打ち消し線設定
- 縦中横設定
- ルビの位置と間隔
- ルビのフォントとサイズ
- ルビカラー
- 圈点設定
- 圏点カラー
- 斜体
- タグを書き出し
をはじめとする、数多くの項目を決定できます。いろいろ試してみてくださいね。
例えば「色」を変えるならば、
文字カラー
を設定すればOK。文字の色だけを変えた文字スタイルを生み出せます。
Indesignの文字スタイルのショートカットキーを活用する方法
ありがたいことに、それぞれの文字スタイルにショートカットキーを割り当てられます。
何度も何度も同じ文字スタイルを適用する際には、ショートカットキー登録すれば時短になりますよ。
ショートカットキー登録は、文字スタイルウィンドウの「一般」項目から「ショートカット」にご注目ください。
ウィンドウにカーソルを合わせ、ショートカットキーを登録したいキーを押せばいいのです。
ショートカットキーを登録したら、文字を選択状態でそのショートカットキーを発動すれば、その文字スタイルを適用できるでしょう。
ただし、ショートカットキーの重複にご注意ください。
残念ながら、文字スタイルのショートカットキーは、優先的に登録作動しません。
既存のショートカットキーとかぶると、いくらキーを連打してもうんともすんとも言わないのです。
文字スタイルのショートカットでは「マイナーなキー」の登録をおすすめします。
わたしが発見したマイナーキーはCommand+@。
こちらにはデフォルトのショートカットキーが登録されていません。
このショートカットキーならば、文字スタイルのショートカットキーも発動できるでしょう。
Indesignの文字スタイルをコピーする方法
作業が進むと、文字スタイルを複数の文字にコピーしたい時も出てくるでしょう。
そういうときは、
スポイトツール
を活用します。
文字スタイルをコピーしたい文字を選択して左クリック。
一瞬で文字スタイルを吸い取り、選択状態の文字にスタイルを適用できます。
この手順ならば、いとも簡単に文字スタイルをコピーできます。
がしかし、一方、この作業には、
- 文字を選択
- スポイトツールを立ち上げる
- 左クリック
という労働が発生します。
したがって、文字スタイルを複数回コピーしたい場合にはオススメできません。
その場合は先ほど紹介した「文字スタイルにショートカットキーを割り当てる方法」がおすすめです。
Indesignの段落スタイルと文字スタイルの違いは??
さて、するってえと気になるのが、
「段落スタイル」と「文字スタイル」の違い。
どちらも、
あるスタイルを登録して保存する機能
でございますが、その心は微妙に異なります。
段落スタイルは「段落に対して」スタイルを登録できる機能です。一方、文字スタイルは段落中の「文字」に対してスタイルを保存できる方法です。
つまり、ベン図でかくと以下のような状況です。
大きな「段落」という集合中に「文字」があります。
段落中の全文字に対して同スタイルを適用したいならば「段落スタイル」を活用します。
一方、段落中のある特定の文字だけにスタイルを適用するなら「文字スタイル」の出番です。
以上の「段落スタイルと文字スタイルの違い」もおさえてIndesignをガンガン使っていきましょう。
それでは!
Ken