先日、久しぶりにHSKを受験してきましたが、その
途中退室ルールの複雑さ
に改めて驚かされました。
日本人による日本人のための「中国語検定の途中退室ルール」は物凄くシンプルでした。

試験時間の半分で途中退室できるルールでしたからね。
しかし、HSKの途中退室ルールは事情が込み合いすぎていたので、自分なりに整理してみました。
HSKで途中退室していい時間帯
HSKは途中退室できないわけではありません。
しかしながら、以下に紹介する時間帯は、どんな方であろうが、どこの王室出身であろうが途中退室できません。
試験説明〜試験開始まで
集合の締め切り時間から、試験が開始するまでの時間帯は途中退室できません。
この時間帯には、
- 問題用紙、解答用紙の配布
- 音声チェック
- 試験ルールの説明
というイベントが発生します。時間にして15分ほど。
しかし、この時間帯に、どれほど尿が漏れそうになっても途中退室できません。
リスニング中
また、リスニング中も、どうあがいても途中退室できません。
たとえ便がそこまで来ていても、です。
リーディング・ライティング終了5分前
リーディング・ライティングの終了5分前も途中退室禁止。
どんなに頭を下げても許してもらえません。
HSKで途中退室できる時間帯
ということで、言ってしまえば、上の3つの時間帯である
- 試験説明〜試験開始まで
- リスニング中
- リーディング・ライティング終了5分前
以外は途中退室できるのです。
それはズバリ、
リーディングとライティングの終了5分前を除く時間帯
です。
例えば、リーディングが14時半からスタートし、15時15分に終わるとします。
その場合、
14時半から15時10分まで
は途中退室できるのです。
途中入場ルール
途中退室したら必ず戻らねばなりません。
戻るタイミングは厳密に指定されておりまして、
リーディング・ライティングの終了時間帯のみです。
このジャストタイミングのみ再入室可能で、ここを逃すと、入室できずにゲームセットです。
途中退室の目的
途中退室の目的は「トイレに限る」とされています。
食事をしたり、水を飲んだり、スマホをチェックしたり、マザーに電話をかけたりしたらその場でアウト。
失格となり、試験は放棄したとみなされます。
HSKで途中帰宅する方法
以上の途中退室ルールは「試験を採点してもらいたい場合」です。
採点してもらうためには、問題回収の時間帯に立ち会わねばなりません。
リーディングで終了する試験ならばリーディング終了時に、ライティングで終了する試験ならばライティング終了時に「必ず」会場に顔を出さねばなりません。
このルールにより、
(採点してもらいたいなら)終試験終了時まで会場にとどまる必要があり、途中帰宅はできない、とされています。
ただし、じゃあ絶対に帰宅できないかというとそうではありません。
ズバリ、
試験を放棄すれば途中帰宅できます。
その際、受験票のF面の誓約書にサインし、それを試験官に提出すれば途中帰宅が許されます。
ただし、試験放棄とみなされるため、己の回答はどんなに足掻いても採点されません。
この途中帰宅の発動は、
「難しすぎて1歩も動けなかったテスト」では発動してもいいかもしれませんが、スコアをつけてもらいたいならばおすすめできない選択肢です。
まとめ:HSKはなるべく途中退室せず戦おう
はい、というわけで、以上のHSKの途中退室のルールをまとめると以下の通りです。
- 途中退室はリーディング・ライティングの時間帯の終了5分前を除く時間帯のみ
- 退出した受験者は、各セクション終了まで途中入室できない
- 採点を放棄しないならば、問題用紙の回収に立ち会うん。
- 途中退室の目的は「トイレに限る」
以上のように、HSKは途中退室のルールは複雑であることに加え、非常に厳格です。
原則、途中退室はできない、と考えると良いでしょう。
よほどトイレが近くて限界を悟ったケースでないと発動するには惜しい途中退室です。
もしくは、リーディング・ライティングがあまりにも簡単すぎ、3回ぐらい見直ししても時間が余っているケースで、途中退室を発動してトイレで安息するのもアリでしょう。
HSK受験では、途中退室のルールを押さえ、うまく活用していきましょう。
それでは!
Ken