英検二次試験では「鉄板フレーズ」があった
英検の二次試験の待ち時間、あることに気が付きました。
それは、
ほぼ全ての受検者が入室前に「May I come in?」と発していたこと。
具体的にいうと、自分の番になったらドアをノックし、
May I come in?
と言っていたんですね。
これはもちろん
入ってもいいですか?
という意味の英会話表現。
面接官に「入ってもいいか」「準備ができているか」と聞いているんですね。
実はこれ、前日に読んでいた『14日でできる!英検準1級二次試験・面接完全予想問題』でも活用されていた表現です。
面接練習DVDにおいて、受検者の少女が「May I come in?」を使っていました。
確かにこれ、間違った英会話表現ではありません。
むしろ超適切な表現で、代替案が思い浮かばないほど。
ただし、ただし、です。
みんながみんな May I come in?なので、天邪鬼のわたしとしては、
別の英会話表現で入室したかったのです。
そこで待ち時間に「May I come in?の代替表現」を考えてみました。
Can I come in?
「May I〜?」ではなく「Can I〜?」 で許可をとる方法を考えてみました。
が、しかし、助動詞を「can」 にすると丁寧さが減ってしまいます。
試験官に丁寧に接したいですから、これは不適切。
Do you mind if I come in?
許可をとる表現に「Do you mind if~?」があります。
Do you mind if I smoke here?
(ここでタバコを吸ってもいいですか)
という鉄板表現が知られますがが、これを応用してみました。
が、しかし、
Do you mind if I come in?
は違和感が残りますね。
こんな表現使ってる場面は見たことがありません。
しかも、May I come in?より表現が長いので、これを使う意味がわかりません。
Are you ready?
May I come in?の本質は
試験官に心の準備をさせることです。
したがって、質問の本質を言葉にし、
Are you ready?
と聞く代替案が浮かびました。
ただし、こちらも表現から「丁寧さ」が欠けるのが難点です。
Hello!
たった1人の受検者が 「Hello!」で入室していましたが、確かにこれも間違っていません。
ただし、あまりにもシンプルすぎるがゆえ、使うのがはばかられました。
Are you there?
試験官の在室を確かめるため、
Are you there?
(きみ、そこにいる?)
も考えましたが、これも少しおかしいですよね。
受検者は試験官が中にいるのわかっていますから。
以上、 May I come in?の代替案を考えてみましたが、なかなか見つからず。。
ついに自分の番がきました。
もう腹をくくって、普通の英会話と同じように、
何を言うか事前に考えるのはよすことに。
くよくよ考えず、その場面に出くわした際、口から自然に出てくる表現を使うことにしたのです。
ドアの前に歩いていき、立ち止まり、ノック。
この時、口から出てきたのは、なんと、
May I come in?
でした。
あれほど嫌っていたMay I come in?が自然と出ちゃったんですね。
おそらくこの表現がベストなのでしょう。
社会的にも英会話的にも。
初めて二次試験を受ける方は、余計なことをあれこれ考えず、
ドアの前に立ってみましょう。
その時、自然と口から出てきた表現があなたの正解ですよ。
それでは!
Ken