EDINETで会社の有価証券報告書が見放題!!
EDINETというサービスをご存知ですか!??
え!? そんなことは常識ですって!? さ、さすがです。
念のために初めてEDINETという言葉を耳にした方のために説明しましょう。
EDINETとは金融庁が提供している「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」のことです。この言葉では全然よくわかりませんね笑 名前が長過ぎます。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」というマンガのタイトルの2倍はありますね。これは危機的に長い。
この長すぎる名前を一言でまとめると、
企業の有価証券報告書などの会計書類たちを誰でも閲覧可能にしたシステム
というわけですね。ふむふむ。このシステムを使えば、トヨタもライブドアーも村上ファンドの会計書類が自由に閲覧できます。いわば企業がみずからの事情をさらすストリップ劇場のようなシステムですね。
そこで今日は、
EDINETの有価証券報告書で就活生が閲覧すべき2つの項目
という記事を悩める就活生(ぎ、ぎく!)のために書いてみました。以下が本記事のもくじです。
- EDINETで確認できる情報
- 有価証券報告書で就活生が確認すべき2つのポイント
それではさっそく見ていきましょう。
EDINETの書類検索で閲覧できる4種の書類
まずは実際にEDINETを用いて書類を検索してみましょう。EDINETの使い方は至って簡単!!まずは上のメニューにある「書類検索」をクリックしちゃいましょう。
すると、上のような画面が出てきます。この「提供者/発行者/ファンド」の欄に自分の志望する企業の名前を入力してエンターキーを押してください。そうすると、その企業が金融庁に提出している有価証券報告書たちがわんさか検索結果に顔を出してきます。そのうちの一つのめぼしい書類をクリックして表示してみてくださいね。
ちなみに、EDINETでは有価証券報告書・半期報告書・四半期報告書・大量保有報告書の4種類の書類が閲覧できますよ。
EDINETの有価証券報告書で就活に使える2つの項目
さて、自分が志望する企業名を入力してみましたか!?ここでは説明を助けるために「日立」と入力してみましょう。すると、以下のような検索結果が表示されました。
今日は例として上日立物流の「有価証券報告書」をのぞいてみましょう!! 検索結果の一つをクリックすると以下のような画面に移行します。
就活生がチェックするべき項目はたった2つです。
それは、「対処すべき課題」と「事業等のリスク」です。もちろん、理想は「有価証券報告書のすべての項目を網羅する」ことですが、それは夢。もう桃源郷以外の何者でもありません。したがって、最低でもこの2つを確認するようにしましょう。
チェック項目1. 対処すべき課題
さて、一つ目の確認項目は「対処すべき課題」です。この項目では主に企業が抱えている問題・課題を恥ずかしがらずにさらしてくれています。たとえば先ほどの日立物流の例で言えば、
当社グループは、企業の物流業務をトータルサポートするBtoB事業をコアビジネスとしている。物流市場において、スマートロジスティク(高度な物流技術・現場ノウハウと多様なサービスメニューによる安全・安心・グリーン・グローバル・ワンストップな物流サービス。日立物流グループで蓄積したシステム物流(3PL)、重量・機工、フォワーディングを三位一体で提供する)の推進で競合他社との差異化を図り、グループシナジーを最大限高めることにより、物流業界を代表する「日本発グローバルBtoB物流・7,500億円企業」の会社を目指している。また、顧客や地域社会などステークホルダーから信頼され、豊かな社会づくりに貢献する会社を目指している。
・・・ののような対処すべき課題たちを抱えているようです。よく分からないので下にスクロールしてみると、次のように奇麗にまとめられていました。
- スマートロジスティクスによる他社との差異化を図る。
- プラットフォーム事業を中心とした国内事業の拡大を図る。
- ネットワーク連携強化によるグローバル事業の拡大を図る。
- 株式会社バンテック等のM&AパートナーとのPMI(経営統合によるシナジーの創出)に努める。
- 企業の社会的責任(CSR)を重視し、企業価値向上に努める。
はて?
これらの情報をぼくら就活生がどうやって活かしたらいいのでしょうか!?
じつは答えは至って簡単。これらの課題に対処できるのは俺しかいない!と面接で主張すればいいのです。
たとえば、5つ目のCSRの話。ぼくが大学生活の9割をボランティア活動に費やしてきた善人だと仮定しましょう。しかも偶然にこの日立物流の就職試験を受検したとしましょう。そういうときはこう言えばいいのです。
わ、わたしは、、、学生時代にぼ、ボランティア活動に専念してきました。そ、そこで、今後の御社の課題であるCSR活動の強化にこ、貢献できると思います。い、いや、できます!
これでは間違いなく不合格ですね笑 ごめんなさい。正解がわかりません笑
とりあえずここで主張したかったのは、
学生時代にしてきたことで生まれた自分のスキルや経験を企業の「対処すべき課題」と結びつけるべき
ということです。これができれば、面接官が思わずうなってしまう主張を作り上げることができます。いいぇす!
チェック項目2. 事業上のリスク
さて、次は企業が抱えるビジネス上のリスクですね。ぼくたち学生はこれらのリスク解決に役立つ人材であることを主張すればいいわけです。たとえば、先ほどの日立物流の例では、
- 公的規制強化のリスク
- 取引関係の大幅な変動のリスク
- 国際展開のリスク
- コスト上昇のリスク
- 重大な事故発生のリスク
- 甚大な災害発生のリスク
- 情報漏洩のリスク
という7つのリスクを日立物流は抱え込んでいるらしいのです。ここでも先ほどの「対処すべき課題」の場合と同じです。これらのリスクのうち、どれでもいいので学生時代の経験や身につけたスキルと結び透けて自己アピールすればいいのです。
ふう。せっかくなので例をだしましょう。7つめのリスクである「情報漏洩のリスク」を解決できる人材としてアピールする場合です。そういうときは次のように主張するのがベターです。
わ、わたしはノミサークルの幹事長を2年間務めた経験があります。この経験からわたしには「情報漏洩を防ぐスキル」を身につけることができました。なぜなら、全部員の個人情報はもちろんのこと、飲んだビールの本数、一気飲みのスピードなどをすべて記録し、それを外部にもらすことなくサークルを運営することができたからです。その証拠にいまもなお、わたしが所属していたサークルは存在しています。ははは
こ、これは落ちそうですね笑 話すべきこととそうじゃないことを見極めるようにしましょう。
さぁ、EDINETで有価証券報告書を閲覧しまくろう!
ここまで紹介してきたEDINETのサービスはすべて無料です。お金がない貧乏学生もコンシェルジュをかかえるお嬢様学生も利用することができます。
有価証券報告書の見方が分からなくても構いません!
- 事業上のリスク
- 対処すべき課題
だけを抑えれば就活生は十分です!
それでは。暑さに負けずに塩を摂取しましょうや。
Ken Sawai