中国語では、後ろの語句の声調によって声調変化する単語が存在しています。
以前紹介した「一の声調」がその一例でございますが、実はもう一つあるのです。

じゆうちょう
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行き場をなくした日々の学びを自由に
それがこの記事で紹介する
不(bù)
です。
中国語の「不」の声調変化
「不」はもともと「四声」で「bù」です。
しかしながら、後ろの語句に「四声」がくっついたら「二声」の「bú」になるのです。
具体例を挙げましょう。
「不(bù)」の後ろに「吃(chī)」という、一声の単語が来ている場合は、例外に該当しません。
元々の四声で発音して不吃(bùchī)となります。
しかしながらです。
この「不」の後に「是(shì)」がきて「不是 búshì」になると事態が一変。
天邪鬼の「不」は、後ろの語句の声調と同じになりたくありません。
元々は上から下に落とす四声でございますが、後ろに自らと同じ四声が来たら全く逆の動きをする二声で発音するのです。
いやー、「不」はひねくれてますね。
中国語の「不」の変化バリエーションは上記の1パターンのみ。
以前紹介した「一」の声調変化よりは覚えやすいです。
ただ、頭で理解しても実際の会話で「不」の声調を間違えることもあるでしょう。
しかし、もうこれは慣れです。
人生全て慣れです。
ある程度中国語の学習が進めば、その間違いに自ら違和感を感じるでしょう。
違和感を感じたら、四声ではなく二声で発音するよう軌道修正を施せばいいのです。
結局、語学は慣れですが、基本事項は頭で理解しておくことも大事です。
「不」の声調変化とともに、「一」の声調変化も復習しておきましょう。

じゆうちょう
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行き場をなくした日々の学びを自由に
それでは!
Ken
【参考文献】