簿記試験だけに限らずですが、資格試験の参考書テキストは年ごとにアップデートを繰り返しています。
年度が変わるごとに新しい本を発売していますよね。
例え、中身がほとんど同じであっても同じであるにもかかわらず、です。
ひねくれ者のわたしは、これまでそんな参考書のアップデートを横目に、
「どうせ中身は古いバージョンと同じでしょうよ」
と決めつけ、最新版の参考書にこだわることはありませんでした。
しかし、簿記検定でこの蔑みが裏目に出てしまうことに。
「古い参考書で勉強していた」ことが見事に不合格に直結し、その後の連続不合格、再々々受験の沼にはまりました。
古いバージョンの参考書で学習を続けていた結果、
試験の出題内容がアップデートしたことを知らずに受験してしまったのです。
具体的にわたしの失敗を告白しておきましょう。
わたしは簿記三級の対策本として『超スピード合格!日商簿記3級テキスト&問題集』の第三版を利用していました。
こちらは約10年前、学生の時に簿記の内容を知りたくて学習で使っていたものです。
ただ、その当時はテストに情熱的ではなく、ただ簿記を学習しただけでテストを受けずに終わってしまい、本棚の奥底にテキストを封印していました。
その化石的なテキストで、1ヶ月真面目に勉強し、簿記3級の本番を迎えたんですが、なんと、
テキストに載っていないキーワードが頻発、てんこ盛り。
「クレジット売掛金?電子債権?消費税?法人税?貯蔵品??」
「こいつら初見やぞ?」
当然、今まで学んだことがない新しい内容が普通に当然のように出題されているのでテスト本番で焦りまくり。
初見の問題はもはや、勘で切り抜けるしか術はありません。
その結果、お察しの通りの大惨敗で、見事に不合格。
そりゃ、まあ、未学習の単元ありすぎたのですから仕方ありません。
じつは、参考書が発売された2014年の5年後の2019年に現在の簿記試験に通ずる大幅なアップデートがあったようです。
かつて難所として知られていた「為替手形」や「消耗品費と消耗品の違い」の論点は消え失せ、代わりに上記で紹介した
クレジット売掛金
- 電子債権
- 消費税
- 法人税
- 貯蔵品
といった新単元が盛り込まれていたのです。
このように、基礎知識インプットの段階で古いテキストを使っていたので、新しい試験を突破するために新知識に脳内情報を追いつかせるため、再度同じ内容を0から学ばねばなりませんでした。
簿記3級のネット試験に不合格になった後、その帰り道に最新版の『超スピード合格!日商簿記3級テキスト&問題集』の第5版を購入し、0から出直すことになったのです。
以上のように、簿記をはじめとした資格検定では、突如出題内容が更新される危険性をはらんでいます。
そのため、合格のために活用する対策本も、時代の流れに即して最新版に新調し、学習した方が身のためです。
参考書のフレッシュさの重要性を身銭を、時間を切って痛感出来事でした。読者の皆様もくれぐれもお気をつけください。
それでは!
Ken