2020年12月からネット試験を導入した簿記検定試験3級。
従来のペーパー型試験からネット試験に移行した方はおそらく、
ネット簿記試験では時間が足らない、という問題に直面するでしょう。
従来の紙試験の簿記3級では、
- 第一問
- 第二問
- 第三問
- 第四問
- 第五問
で合計120分の試験時間でした。
一方、ネット試験では、以下の構成に。
- 第一問
- 第二問
- 第三問
第一問の仕訳は 3倍の15問に増え、第二問では、紙試験の2または4の問題が1つ出題され、第三問では従来の問5の決算が出題されます。
そして、制限時間は紙時代から半減された計60分。
仕訳の問題数が3倍になった上、第二問では従来の2・4の問題が出題され、さらに難所と知られる最後の決算の問題も含まれています。
つまり、紙試験の簿記三級と比べて、
- 問題2または4の1題
- 問題3の試算表
が減っただけ。その一方で、仕訳問題は3倍になっているという違いがあるのです。
この違いだけで、従来の紙テストよりも試験時間は半分になっているので、紙時代のように悠々と問題を解いていてたら間違いなくタイムアップで時間切れになるでしょう。
詳しくは「簿記検定3級のペーパーとネット試験の違い」をご覧ください。
ただ、幸運なことに、簿記のネット試験で回答スピードを速めるコツを発見致しました。
それは、
なるべくメモ用紙に書かない、
ということ。
ネット簿記試験ではA4の紙が2枚支給され、受験者はメモしながら回答することを許されます。
ただ、このメモ紙に書いた内容はもちろん採点対象には入りません。
できるだけ紙に何も書かず、パソコンのディスプレイ上だけで回答を完結されるすることが、回答スピードを速めることにつながります。
例えば、仕訳の第一問を考えてみます。
従来の紙テストであれば、仕訳の借方と貸方に勘定科目と金額を書いて、頭の中のアイデアを紙に整理しながら回答していた方が多いと思います。
また、紙ベースの参考書で簿記三級の勉強している方も、当然回答は紙に書いて学習していることでしょう。
わたし自身、初めてネット試験を受けるまで圧倒的に紙にメモ派でした。
しかも、ネット試験では時間が足らなくなるほどタイトであることも知りませんから、いちいち仕訳をメモに書き、仕訳ができたら、パソコンで入力して回答する「二段方式」をとっていたのです。
ただ、一回目のネット試験では悠々自適スローに回答しすぎ、仕訳15問に時間がかかりすぎてしまったのでしょう。
最後の第3問の決算の問題に行く頃には時間が足らず、わたしの決算表は完成することのないまま終わりを迎えました。
そこで、2回目のネット試験以降は、
紙になるべくかかず、ダイレクトにパソコンの画面上に回答を入力するようにしました。
最初のうちは紙に書いて整理しないと間違えていないか不安でしたが、ダイレクトにパソコンに入力することに徐々に慣れていき、結果的に時間を節約することに成功。
結果的に、86点で合格できたテスト回ではすべての問題が解き終わった段階で15分が残っていたため、見直しまでおこなえたのです。
簿記のネット試験で時間が足らない、と感じたら、なるべく紙に書かず、ディスプレイにダイレクトに入力する方法を試してみてください。
それでは!
Ken