音声を収録していると、たまに
無音区間を削除したいとき
ありますよね?
脳が舌に追いつかず物事を考える時間とか、単純に喋らず息継ぎの時間、また収録のための準備をしている時間、はたまた、カンペを見ている時間も生じるでしょう。
そんな収録音声における無駄な無音区間も、AdobeのAuditionなら簡単に削除できるのです。
Auditionで無音区間を削除する方法
以下の手順を試してみてください。
音声ファイルを開く
まずは無音区間を削除したい音声ファイルを開きましょう。
Auditionで開いたら「波形モード」にしておいてください。
診断
そしたら「診断」ウィンドウを開きます。
デフォルトのワークスペースならば、左の中盤ぐらいにあるはず。
見当たらない場合は、上メニューから
ウィンドウ>診断
を選んでウインドウを出現させてみてください。
無音区間を削除する
効果を「無音削除」に設定。
無音とオーディオを定義する
まずやらなければならないことは、
- 無音
- オーディオ
を定義することです。
どのような条件に当てはまったらそれを無音区間とするのか?
音声として抽出したい区間はどのような条件を満たすときなのか?
を自分で定義するのです。その設定は「設定」からおこないます。
Auditionは無音とオーディオの定義を自ら決められる特性がございます。
定義時に決める項目は、
- 音声信号の最大値 [dB]
- 音声の最大長さ [ms]
です。
ありがたいことにプリセットがいくつか用意されておりまして、プリセットを選ぶと自動的にこれらの項目が定まります。
- 十分な音量部分を残す
- 短いデジタルドロップアウトをトリミング
- 講義のスピードを速める
- 長い無音部分をトリミング
しかしながら、わたしはプリセットを使わず自分で定義することをおすすめします。
なぜなら音声ファイルによって、無音区間とオーディオの定義が変化するからに他なりません。
いくつかの数値を試しましたが、結局以下の設定値で落ち着きました。
無音の定義
- 最大信号値: -30 dB
- 最大長さ: 1000 ms
オーディオの定義
- 最大信号値: -50 dB
- 最大長さ: 10 ms
わたしが編集したのは、単純なナレーション音声でしたが、これらの項目で無駄な無音区間を削除できました。
なんと、8分10秒あった長ったらしい音読が6分4秒に!
単純計算、2分短縮されてます!
一瞬で。
これらの設定項目は、音声ファイルの種類によって異なります。
ご自身の音声を編集しながら適切な設定項目を見つけてみてください。
スキャンする
無音区間とオーディオの定義が終わりましたら、次はその条件に当てはまる区間を抽出する作業に移ります。
その名も「スキャン」です。
スキャンすると、無言に該当する区間がズラーと一覧で検出されます。
全て短縮する
スキャンが終わりましたら、設定を非表示にしてスキャン結果を閲覧。
左上の「すべて短縮する」を発動すると、検出された無駄な空間を全削除し、隙間を詰めて編集してくれるのです。
これで無音区間を検出し、無駄区間を削除する作業が完了しました。
はい、以上です。
このように、Auditionでは無音区間を検出して削除できる機能が備わっています。
無音とオーディオは自ら定義できますので、どんな音声ファイルにも対応できます。
無音区間を削除したいときはAdobeのAuditionを活用していきましょう。
それでは!
Ken