エニタイムフィットネスの移籍ルールは複雑だった?
24時間ジムを利用できるエニタイムフィットネス。


24時間鍛えられる、という「時間の自由」に加え、なんと、「場所の自由」まで与えられているのです。
なぜなら、全国のエニタイムフィットネス、いや、地球上にあるすべてのエニタイムフィットネスを使えるからです。
ある1店舗と契約しただけで、他店舗も使えるのがエニタイムの魅力でもあります。
ただし、ここで問題になってくるのが、
移籍ルール。
契約を開始した「ホーム店舗」以外での利用頻度が高くなると、利用頻度が高くなった店舗に「自動で」移籍する仕組みになっています。
実際に調べたところ、想像以上に移籍ルールは複雑でした。
混乱する方も多いと思われますため、今日は「エニタイムフィットネスの移籍ルール」を徹底解剖してみました。
利用開始31日縛り
まず知っておくべきなのが、
契約開始から31日間は移籍ルールが適用されない
という「31日ルール」です。
なぜなら、エニタイムフィットネス利用会員規約の第3条3項に、
会員は、ご利用開始日より31日経過後、所属クラブの他、全ての「エニタイムフィットネス」を利用することができます。
と書いてありますからね。
つまり、利用開始から31日経過しないと、契約した店舗以外を使えないのです。
契約当初は「どの店舗も使える」というメリットは享受できません。
30日間で4回以上使っている人の場合
さて、契約から31日たった場合、いよいよ「移籍する可能性」が出てきます。
まず、
「30日間で4回以上」使っている健康意識の高い人の場合です。
週1回以上、エニタイムフィットネスで運動するぐらいの頻度ですね。
この場合、次の2条件を満たすと、契約店舗(ホームクラブ)以外のエニタイムフィットネスに移籍が確定します。
条件1. 「30日間でホームクラブ以外で51%以上の利用」
まず1つ目の条件は、
ホームクラブ以外での利用頻度が30日間で51%以上
です。
例えば、ホームクラブが「店舗A」の方がいたとしましょう。
この方が30日間で4回、エニタイムを利用したとします。
そのうち3回は、ホームクラブA以外の店舗Bを利用しました。
この場合、4回のうちの3回は店舗Bだったので、割合でいうと
75%
が店舗B利用です。
つまり、ホームクラブAの利用率は25%まで下がっています。
この場合、まず条件の1つ目を満たしている、といえましょう。
条件2.「30日間を2セット、上の条件を満たし続ける」
そして、次に重要なのは「継続性」です。
51%以上の利用を30日間満たした店舗で、その次の30日間も同じ51%以上という条件を満たすこと。
これが2つ目の条件なのです。
つまり、51%以上ルールを満たしながら、2か月連続でエニタイムを30日間で4回以上使い続けなければ移籍を確定しません。
例えば、30日間で5回のうち、3回はホームクラブ以外の店舗B。
次の30日間では、6回のうち、4回も店舗Bだったとします。
この場合、連続した30日間2セット、51%以上がホームクラブ以外ですよね?
ここではじめて「Bへの移籍」が確定するのです。
ただし、ここでの肝は
51%以上を満たし続けても、移籍が確定しない場合があること。
それは
30日で4回以上
という「利用頻度の条件」をクリアしていない場合です。
いくら利用頻度51%以上という条件を満たしても移籍できません。
例えば、30日間で5回利用したうち、3回がホームクラブ以外の店舗Bだったとします。
そして、次の30日間では、3回利用した店舗がすべてBだったとしましょう。
30日間2セット連続で、ホームクラブA以外の利用割合が51%を超えているので、
「あ、じゃあ移籍確定じゃん」
と思うかもしれませんが、実はひとつ落とし穴があります。
それは、2セット目の30日間、利用回数の合計が4回以下の「3回」になっているからです。
結果的に、利用回数が少ない店舗Aに残留が確定します。
この場合、大前提である「30日間で4回以上利用する」という条件を満たさないからですね。
30日間で1回以上利用の場合
さて、お次はエニタイムの利用頻度が「30日間で1回以上」の場合です。
つまり、30日間で「4回未満1回以上」の方ですね。
この場合、30日間の利用が「すべて」、ホームクラブ以外の「同一店舗」を利用している必要があります。
そして、この30日間のセットが 3回続いて90日間が経過すると、移籍がようやく確定します。
例えば30日間1セット目で、ホームクラブA以外の店舗Bを1度利用したとします。
次の30日間では、3回利用したうち、すべてが店舗B。
その次の30日間は2回のうち、2回すべてが店舗B。
この場合、30日間3セット(90日間)で、合計6回エニタイムを利用し、すべてホームクラブ以外の店舗Bを利用しました。
ようやく移籍の条件を満たせるので、店舗Bへの移籍が確定するのです。
ここでのミソは、
ホームクラブ以外の利用が、すべて同一店舗である
ということ。
つまり、ホームクラブ以外で使う別の店舗は「1つ」でないといけません。
1回でも、別店舗である(たとえば「店舗C」)が混じると、この条件を満たせないのです。
例えば、30日間で3回、店舗Bを利用し、次の30日間では2回Bを利用します。
この時点で移籍にリーチがかかっていますが、最後の30日間3セット目で、1回だけ店舗Cを利用したとします。
すると、最後の30日間でリーチをかけたB以外のCを使ったため、移籍できません。
結果的に、利用回数の最も少ない店舗Aに残留するのです。
フローチャートを作ってみた
以上、エニタイム の移籍ルールの全貌でした。
複雑なルールで、よくわからなかった方もいるかもしれません。
そこで、情報を整理してフローチャートにしてみました。
思いの外、条件分岐が多く、条件が1つかけるだけで残留が確定すると判明。
じつは、
エニタイムフィットネスでの移籍は難しかったのです。
海外店舗の移籍ルールはどうなっているのか?
ここまでは、日本国内の話でした。
しかし、エニタイムフィットネスはありがたいことに、日本だけでなく世界中で展開していて、
現在28か国4500以上の地域
で使えます。
すると、ここで気になってくるのが、
海外店舗を利用した時の移籍ルール。
例えば、フィリピンに3ヶ月留学中、現地のエニタイムを30日間で4回以上、2ヶ月使ったら、フィリピン店舗に移籍になるのでしょうか?
結論をいってしまうと、
海外店舗に自動移籍ルールは適用されません。
つまり「国境またいだ移籍」は発生しないのですね。
例えば、日本から海外に移籍したり、逆に、海外から日本に移籍する、といったことは現状では起こり得ません。
もし、国境をまたいでエニタイムを長期利用する場合、所属店舗に相談するといいみたいですよ。
それでは!
Ken