先日、After Effectsをいじっていたら

稲妻(高度)

という面白そうなエフェクトを発見。

試しにいじってみたところ、初心者でも簡単に雷を作れたんです。

今日はこのエフェクトの使い方を紹介します。

 

After Effectsの稲妻(高度)エフェクトの使い方

次の3ステップを踏んでみてください

 

平面を作成する

まずは雷エフェクト用の平面を作成。

Macならばcommand + Y、Windowsならばcontrol + Y で平面レイヤーを作成しましょう。

Image from Gyazo

平面の色は雷に影響しないので、何色でも構いませんよ。

 

エフェクトを探す

雷エフェクトを探します。

エフェクト&プリセットウインドウから「稲妻」と検索。

Image from Gyazo

すると、いくつか雷関係のエフェクトが出てきますが、今回は「描画」の「稲妻(高度)」を使いましょう。

 

エフェクトを適用

見つけた稲妻エフェクトを、ドラッグして平面レイヤーにリリース。

Image from Gyazo

すると一瞬で、雷が誕生するんじゃないですかね?

 

アニメーションを作成

ただし、です。

このままだと雷が止まったまま動きません。

そこで、プロパティをいじって命を吹き込みましょう。

 

平面レイヤーを選択した状態で、エフェクトコントロールパネルを見ると、

伝達状況

というプロパティがありますよね。

「伝達状況」の数値が増えると、雷が動き出します。
Image from Gyazo

 

とどのつまり、伝達状況にキーフレームを打ってアニメーションを作ればいいのです。

例えば、0秒で0だった「伝達状況」にキーフレームをうって、インジケーターを2秒に動かし、さらに伝達状況を100に変化させます。

Image from Gyazo

すると、2秒でサクッと動くいう稲妻のアニメーションが作れましたね。

いやー、After Effectsは素晴らしい。

 

 

After Effectsで稲妻(高度)をいじる方法

しかも、この稲妻。

むちゃくちゃ細かく設定できるのです。

 

こちらのAdobeの公式ページによると、次のように各プロパティが説明されていますね。

稲妻の種類 稲妻の特性を指定します
原点 稲妻を開始するポイントを指定します
外半径  稲妻が原点から移動する距離を指定します
方向 稲妻が移動する方向を指定します
伝導状況 稲妻のパスを変更します
乱気流 稲妻のパスの乱流の量を指定します
フォーク 枝の何パーセントの位置からフォーク(枝分かれ電光)を発生させるかを指定します
減衰 稲妻の強さの連続する減衰または消滅の量を指定します
複雑度 稲妻における乱流の複雑度を指定します
フラクタルの種類 稲妻の作成に使用される乱流のフラクタルの種類を指定します

 

基本技に加えて「エキスパート設定」という項目も標準装備。

はっきり言って、稲妻エフェクトのポテンシャルは計り知れないです。

プロパティが多過ぎて逆に困りますが、今回は初心者でも使えそうなプロパティを紹介します。

 

雷の種類

「稲妻の種類」では稲妻の種類を選べますね。Image from Gyazo
次の4種類用意されています。

  • 方向
  • ストライク
  • ブレーク
  • バウンス

劇的に変わるのは「バウンス」。
Image from Gyazo
線状だった稲妻が「玉状」になります。

 

稲妻の方向

「稲妻の種類」では雷が広がる方向も選べます。

Image from Gyazo

「至る所」にすると至る所に広がり、

Image from Gyazo

「双方向ストライプ」にするとに、転換点、原点の2点間を雷が走ります。
Image from Gyazo

雷の太さ

また、雷の太さも選べます。
Image from Gyazo
「コアの半径」を増やすと、稲妻が太くなって線が濃くなります。

 

雷の色

「コアのカラー」を設定すると、雷の色を選べます。
Image from Gyazo
例えば、赤にすると「赤い稲妻」が作れるんですね。

赤い稲妻がぼくを攻めたって良いのです。

 

枝分かれの数

また、稲妻の枝分かれ数も設定できます。

「乱流」を大きくすると、雷から枝分かれする数が増えますね。

Image from Gyazo

その下の「フォーク」を大きくすると、枝分かれした雷が長くなります。
Image from Gyazo

雷の寿命

「減衰」を大きくすると、雷の筋がすぐに消えます。
Image from Gyazo
逆に減らすと、雷がなかなかなくならずに残るようなアニメーションになります。

 

いやー、すごいっすねー。

デフォルトのエフェクトで雷が作れるなんてAfter Effectsは太っ腹。

初心者にも使える道具を用意してくれて嬉しい限りです。

時が熟したら、After Effectsで雷のモーショングラフィックスを作ってみましょう。