中国のインターネットビジネス事情を知り尽くせ!
中国では数々のインターネットサービスが制限されています。規制されているネットビジネスはとてもじゃありませんが、ぼくの両指を使っても数えきることができません。たとえば、Facebook、Twitter、Google、Youtube・・・・ひーふーみーやー・・・・・ああー!指がたらねえ!
規制されているインターネットサービスの例としては、
- Googleサービス全般(Google検索、Gmail、その他Googleの名前がつくもの)
- LINE
- Evernote
- Dropbox
- Youtube
- ニコニコ動画
- 2ちゃんねる
- FC2
- アメブロ
- その他、日本語のサイト
などです。
しかしながら、中国では海外のインターネットビジネスを制限・規制する一方で、
中国国内で独自のネットビジネスを展開しています。中国では、そんな規制されたネットビジネスの分だけ、中国発の似たようなサービスが存在しています。まるで、オセロの黒と白の関係のごとく。ほぼすべての規制されたインターネットサービスに対して、代替物が用意されているのです。その結果、中国人の方と共通のインターネットサービスを利用することは困難なのです。
したがって、日本人の方が中国人の方とインターネットツールを駆使して、仲良くなるためには、
中国で生まれた中国のインターネットサービスを利用する必要があるのです。さもなくば、大量の賄賂を送って仲良くなるほか道はなさそうです。
そんな歯がゆい状況を打破するため、今日はこんな記事を書いてみました。
題して、
5分でわかる!? 中国のインターネットビジネス事情
です。一ヶ月間中国で生活してきたぼくが、中国の友人たちとソーシャルワークする中で利用してきたサービスを紹介していきます。
これから中国へ友達を作りに行こうとしている学生の方や、中国へ旅行に行こうとしている主婦の方や、その夫などがこの記事を読んでくださると嬉しいです。
以下が本記事のもくじですよ。
- 中国のSNSネットビジネス
- 中国のメッセージサービス
- 中国の動画ネットビジネス
- 中国の検索エンジン
- 中国のインターネット通販
- え?アダルトは・・・
それではさっそく上から順番に見て参りましょう!
中国のSNSネットビジネス事情を探れ!
まずは中国発のSNSインターネットサービスを紹介します。他人と仲良くなるには、SNSサービスを利用するのが手っ取り早いです。なぜなら、他人の言動やプライベートな過去が覗けますからね。中国人の方と仲良くなるには、まずは中国発のSNSサービスを利用してみましょう!
中国版Facebook「人人 renren」
中国にもFacebookのような実名登録サービスがあります。その名も「人人」。Wikipediaの情報によると、
2005年に中国トップ大学の清華大学で誕生し、翌年の2006年に千橡互动集团という北京の組織の傘下に入った
そうです。2004年に米国のトップ大学のハーバード大学で誕生したFacebookと誕生の過程まで似ていますね笑 2011年4月時点の総ユーザー数は3100万人(Wikipediaより)です。
Facebookとの最大の相違点は「中国語しか使えない」点です。初回の登録画面から中国語が登場。ぼくのような中国語レベルが零に等しい方にとって、利用自体がすこぶる難しいです。英語だって使えません。いや、英語モードにできるのかもしれませんが、そこにたどり着くための中国語能力がありません笑
辞書を片手に何時間も格闘しなければコミュニケーションがとれなそうですね、とほほ・・・
中国版Twitter「微博 Weibo」
中国で生まれたTwitterのようなネットサービス。ぼくの中国の友人は「Micro Blog」と英語で呼んでいました。2009年に設立され、2012年のユーザー数はなんと5億人(Wiki参照)。中国の人口が12億人であることを考えると相当な大きなユーザー数であることがわかります。
中国語ができない方にも朗報です。なんと、Weiboでは英語バージョンが完備されており、中国語能力に関係なく利用することができます。また、投稿文字数はくしくも140文字。これはTwitterのそれと一致していました笑 ぼくが運営者だったら、なにげなく145文字とかに設定しますけどhahha
中国版メッセージサービス事情を探れ!
次に紹介するのは中国で使われている無料メッセージサービスたちです。日本ではLINEというアプリが人気を博していますが、中国ではぶっちゃけどうなのか!? そんな疑問に答えていきます。中国人の友達を作りたい方や、中国でも日本の恋人と連絡をとり続けたいという方はこれから紹介するインターネットサービスを利用してみてください。
中国版LINEその1「微信 WeChat」
中国で親しまれている無料メッセージアプリWechat(微信)。2011年に中国大手インターネット企業のテンセントがサービスを開始しました。Wikipediaによると、2013年の6月時点で総ユーザー数が6億人に達したそうです。
中国の大学生や、中国へ留学へ着ている学生は、大抵このWeChatを利用していました。現地の中国人の方はもちろん、中国に滞在している方々と仲良くなりたい方。そんな方にはWeChatの利用をおすすめします。
LINEと比較すると既読機能がないので、とても気楽に利用することができます笑 既読なしばんざーい!
>>LINEとWeChatの機能比較記事はコチラ<<
中国版LINEその2. 「テンセントQQ」
中国の若者の間で利用されているメッセンジャーアプリQQ。WeChatと同様にテンセントというIT会社が運営しています。Wikipediaによると、公開開始日が1999年。むちゃくちゃ歴史あるメッセンジャーサービスじゃないですか。
ぼくは残念ながら、このアプリをダウンロードせずに中国へ渡ってしまいました。このことを後悔していない日はありません。なぜなら、中国人の美女学生にQQのアカウントを尋ねられたことがあるからです。あれはたしか図書館の中でした・・・
というわけで、中国へ滞在する予定のある方は、いざというときのためにアカウントを取得しておきましょう。どんな若者と仲良くなるチャンスが舞い込んでくるかわかりませんからね笑
中国の動画再生ネットビジネス事情を探れ!
さて、お次は中国で生まれた動画再生サービスたちです。中国ではYoutube(ユーチューブ)で動画を視聴することができません。ニコニコ動画だって開けません!それでは、中国人の方々は一体、どんな動画再生サービスを利用しているのでしょうか!?
中国人の方々と仲良くなるために、知っておくことにこしたことはありません。なぜなら、動画は一種の共通の話題ですからね笑
中国版Youtubeその1「Youku」
中国で誕生した動画共有サイト「youku」。2006年にサービスが開始されました。Youtubeとスペルの半分が酷似していますね笑 日本のユーザーにも人気があり、Wikipediaの情報によると、2008年の時点で総ユーザー数が1億人を越えたらしいです。この記事を読んでいる方の中にもyoukuにお世話になった経験がある方がいるのではないでしょうか!?
言語は中国語ですが、コンテンツが動画なので力技でどうにかなります。よかったよかった笑
中国版Youtubeその2「Tudou 土豆」
中国発の動画共有サイトTudou(土豆)。2005年にサービスが開始され、現在中国の動画再生サイトの中では人気ナンバーワンを誇ります。日本からもアニメなどの視聴サイトとして利用されているケースが多数見られます。ぼくもこのサイトにたどり着いた経験があったような・・・・
中国版ニコニコ動画その1「Acfun」
2007年にサービスが開始された中国版のニコニコ動画。ニコニコ動画のごとく、視聴者の間でコメントを動画再生中に共有することができます。なんとあろうことか、このAcFunというサービス名は「Anime Comic Fun」の頭文字語。中国のオタク業界では「A站」と呼ばれているそうです。
中国でもニコニコ動画ライフを満喫したい方はアカウントを登録しておきましょう笑
中国版ニコニコ動画その2「BiliBili ビリビリ」
第2の中国版ニコニコ動画であるbilibili。中国のオタクの間では「B站」と呼ばれています。2009年に中国で産声をあげました。AcFunと同様にコメントを挿入しながら動画視聴を楽しむことができる寄生動画共有サイトです。
試しに、「【Pokemon TV 18周年贺礼】宠物小精灵历代剧场版音」という動画を再生してみました。ポケモンの動画なら日本人のぼくだってわかるのではないか、と思考回路が働いたためです。ポケモンネタなら中国語だってペルシャ語だって関係ない。
そう思っていましたが、現実はそう甘くありませんでした。中国の人口が多いためか、コメントが多すぎて動画を視聴するのが困難だったのです笑 くそお・・・
中国のインターネット検索エンジン事情を探れ!
さて、お次は中国で使われている検索エンジンについてのお話です。中国ではとても残念なことに、Googleの使用が禁止されています。Google検索できないことはもちろん、Googleが提供している無料ネットサービスであるGmail、Google docs、Google Mapなども利用が禁止されています。21世紀の世界で生きていくためには、これらのツールは必要不可欠なはずです。
それでは一体、中国人の方々はどのように日常の疑問を検索しているのでしょうか!??
中国版グーグル「百度 Baidu」
中国ではGoogleの代わりに「百度baidu」 というサービスが利用されています。1999年に設立され、現在ではGoogleにつぐ世界第二位の検索エンジンとして君臨しています。
Googleのようにオンライン地図も提供しており(百度地图)、中国で旅をする際には必須のアイテムとなっています。これから中国へ旅行へ行くという方はbaiduの地図アプリをダウンロードしておきましょう!
ちなみに、Baiduは中国版の2ちゃんねるのようなサービスを提供しています。その名も「贴吧 tieba」。中国では2ちゃんねるの使用が規制されています。どうしても2ちゃんねるライフを楽しみたいという方はBaiduのサービスを利用しちゃいましょう!
中国のインターネット通販ビジネスを探れ!
ふう。最後に中国で生まれたインターネット通販を紹介します。中国ではネット通販大手であるAmazonのサービスは制限されていません。その代わり、圧倒的に知名度が低い。中国の友人にAmazonのことを訊いてみたら、「Amazonは中国で失敗したよおー」とのこと。
日本でアマゾンにお世話になっているぼくからすれば、これは大事態です。一体、どのサイトで本とかお土産とか健康食品とかを買えばいいのでしょうか!?
中国版Amazon「淘宝 Taobao」
中国の大手インターネット通販サイト「淘宝 Taobao」。2003年にAlibabaという中国の大企業が所有しています。このショッピングサイトを利用すれば、オシャレな服から家具、恋人にあげるイヤリングまで購入することができますぜ!ふぇい!
中国でのインターネットビジネス事情はここら辺で
ふう。以上でぼくが中国の友人から仕入れたネットビジネス事情は終わりです。これから中国へ旅行へ行く方や、ビジネスをしにいく方が参考にしてくださるともの凄く嬉しいです。この知識を仕入れて中国へ乗り込めば、コミュニケーション能力が2倍に増幅するんじゃないですかね笑
それではせっかくなので、最後におさらいしておきましょう!
- 中国版Facebook=人人 renren
- 中国版Twitter=微博 Weibo
- 中国版LINE= Wechat, QQ
- 中国版Youtube = Youku, Tudou
- 中国版ニコニコ動画 = AcFun, Bilibili
- 中国版Google = Baidu
- 中国版Amazon= Taobao
です。それではまた今度です!
Ken Sawai