サッカーのオフサイドというルールを図解で解説してみた。
やってきました!4年に一度のワールドカップ。普段サッカーに関心がない方や、日本の文化が好きじゃないという方までこぞって日本代表チームを応援する季節です。ぼくもワールドカップという有事でない限りサッカーをみたりしません派です。
そんな先日行われた、日本VSコートジボワール戦を何気なく観ていたとき。ぼくの小さな頭にあることがよぎりました。
それは、
ワールドカップを観戦している人の中でオフサイドのルールがわかっていない人もいるのでは・・
ということです。なぜなら、ぼく自身、サッカーのオフサイドのルールを理解するのに苦しんだ経験があったからです。じつは、ぼくは小学4年生から6年生の期間、地元のサッカー倶楽部に所属していました。そこの入りたてだった4年生の頃、オフサイドが理解できずに怒られる日々が続いたのです。
蹴ったら走れよ!蹴ったら!お、おい!
なんて叱責された毎日。もうコーチとサッカーが瞬時に嫌いになったのは言うまでもありません笑
そんなオフサイドを全く理解してなかった小学生のときに編み出した、サッカーのオフサイドのルールを図解で理解する方法を今日は読者の方とシェアしたいです。
もし、サッカーにオフサイドがなかったら「こうなる」
オフサイドというルールを理解するために、まずはオフサイドがないサッカーを思い浮かべてみましょう。
もし、オフサイドがなかったら必ず次のような作戦をとる輩が出てきます。それは、
フォワードの選手を相手ゴール前に張らせる
という奴です。図解で理解するために絵を書いていました。下の図のようなポジションを取る奴が出てくるというわけです。
そして、彼の味方は、
ボールをとったら大きく相手陣地に蹴り込む
ということをするはずです。これではカウンターし放題です。作戦なんか考える必要もありません。ボールをとったら思いっきり前に蹴り込めばいいわけですから。
この状態を放置していれば、サッカーではなくて「けまり」というスポーツになってしまいますよね!??
これでは誰が観ていてもプレーしていても退屈なサッカーになってしまいます。。
そして、サッカーにオフサイド(仮)が生まれた。
そこでサッカーの創始者たちは以下のルールを用意しました。
敵の最後列より2番目の選手より前でボールを受け取ってはいけない
というものです。たとえば、以下の図のような場合、叫んでいるオレンジの選手はオフサイド、ということになります。この「最後列より2番目の選手の位置」をサッカーでは、「オフサイドライン」と呼んでいます。
なぜ「最後列より2番目」なのでしょうか!? それは一人目がゴールキーパーであることを想定しているからです。ゴールキーパーはゴールの守護神ですのでそんなに柔軟に前線に上がれません。よって二人目としているわけです。
そして、オフサイドを判定する瞬間を次のように定めました。
味方選手がボールを蹴った瞬間
です。この瞬間にボールを受け取った選手がどこにいたかで、オフサイドか否かに判決がくだされるのですね。この判定の瞬間が定かでないと必ず喧嘩が起こります。毎回ディベートが起きてしまいそうです笑
オフサイド(仮)のルールには欠陥があった・・・
さて、オフサイドラインのルールを設けました。さあ、キックオフ!・・・・ってしてみたところ次の問題が発生したのです。それは、
むちゃくちゃオフサイドラインを上げる輩がでてきた
という事件です。これはどういうことなのか図解で説明しましょう。
赤の敵チームは、オフサイド(仮)のルールを悪用して「オフサイドライン」を上げまくりました。ちょうど上の図のように、ゴールエリア付近にキーパー以外の選手が密集している状態です。
これでは、オレンジのチームはパスが出せません。なぜなら、敵の青チームの最終ラインが高すぎてすぐにオフサイドを取られてしまうからです。これではコワくてパスが出せません。ドリブルで一点突破以外に道はなさそうです。
サッカーのオフサイドが条件付きルールになる
そんな問題を解決するために、オフサイドに追加ルールができました。
「オフサイドラインの最大値はハーフラインまで」ということにしたのです。つまり、どんなに気張ってDFの選手を前線に上げまくってオフサイドラインを押し上げたとしても、最大値はハーフラインになる、ということです。
先ほどの図の例でいえば、ちょうど真ん中のハーフラインが最終ラインとして判断されるようになるわけですね。
このオフサイドの追加ルールにより、
オフサイドラインを上げすぎるひねくれもの
を排除できるようになったわけです笑
サッカーオフサイドのルールのまとめ
それでは最後にここまでのオフサイドのルールの流れをまとめておきましょう!
- オフサイドの判定は味方にパスを出した瞬間に行う
- オフサイドラインより前で味方からパスをもらってはいけない
- オフサイドラインとは最後列より2人目の位置のこと(キーパーも含む)
- オフサイドラインの最大値はハーフライン
この他にもパスしたシュートしたボールがキーパーやポストに弾かれた場合や、スローインやフリーキック時などの特殊なケースでのオフサイドのルールを覚える必要があります。しかし、手軽にワールドカップを観戦するだけでしたら、ここまで説明してきたルールだけでオフサイドは十分です。この記事を読んだ読者の方は小学生のぼくのように叱責されることはないはずです笑
ワールドカップに便乗してこんな記事を書いてみました!日本代表とりあえず頑張れー
それでは。
Ken Sawai