本多孝好の小説をぼくがおすすめする理由

本多孝好という小説家をご存知ですか!? この偉大な小説家の名前を初めて聞いた方のためにWikipediaで調べてみると、こんな情報が掲載されていました。

本多 孝好(ほんだ たかよし、1971年 – )は日本小説家推理作家東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。

ふむふむ小説家のカテゴリーとしては推理作家になるわけですね。たしかに彼の小説は推理の要素がふんだんに含まれています。何気ない物語の中にも読者を驚かせる伏線を必ず仕込んでいます。ただ、殺人事件が毎日起こる普通の推理小説ではありません。人が殺されることない推理小説。いわば日常生活系の推理ものですね。この種の小説は血とか殺人とか物騒な物が苦手なぼくのような人間でも簡単に読むことができます笑

ただ、世の中にはたくさんの日常生活系の推理小説を書いている小説家がいます。たとえば、伊坂幸太郎さんなどがその代表格です。そんな他の大作家たちと本多孝好が異なる点はずばり、

物語の最後の一文の切れ味がとんでもない

ところです。本多孝好のどの短編も長編も必ず、最後の一文が素晴らしいものに仕上がっています。もう少し具体的にいうと、言葉に寄らない情景描写がとても上手なのです。思わず、物語の先を連想して微笑んでしまう終わり方をするのです。ぜひ、本多孝好の小説をまだ読んだことない方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事ではせっかくなので、ぼくが個人的におすすめする本多孝好の小説を10冊にしぼって紹介します。お時間があれば手に取ってみてくださいね。

 

本多孝好おすすめエントリーモデル3冊

それでは、さっそく本多孝好の小説でエントリーモデルとされている小説を3冊紹介しましょう。

 

おすすめ小説1. MOMENT

最初に紹介するのはMOMENTという小説です。この小説は集英社の夏の文庫フェアでも取り上げられている有名な一冊。ぼく自身が本多孝好のファンになったきっかけの一冊です。

物語の舞台は総合病院。そこで掃除夫として働く主人公「神田」が死を目前にした患者たちの最後の願い事を叶える、という設定です。彼は病院で陰の仕事人として名を馳せることになります。物語の全体を通して流れるテーマは「死」。神田が仕事をするに従い、彼自身も患者たちと同様に「死」について考えるようになります。舞台の季節が夏なので夏に読みたい一冊ですね。

 

おすすめ小説2. WILL

まさかのMOMENTの続編であるWILL。残念ながら主人公は神田ではなく、その幼馴染で葬儀屋の森野です。葬儀屋である森野のもとに持ち込まれる「幽霊をみた」という相談の数々。これらの奇怪な出来事を名探偵ばりに解決していく物語です。この小説の一番の見所はMOMENTの舞台の今後です。つまり、神田と森野とその周辺が数年後にどうなったか、ということが描かれています。MOMENTを読破した方は読んでみてくださいね。

 

おすすめ小説3. MEMORY

またまたMOMENTの続編!まさかの三部作となりました。この小説の主人公は森野でも神田でもありません。MOMENTの舞台で繰り広げられる短編が5編収録されています。これらの物語ごとに主人公は異なり、看護師や小学生や鬱病患者など実に多彩。本多孝好の人物描写力に舌を巻かれます。

前作のWILLと異なる点はその時系列。神田や森野が高校生のときの物語もあれば、だいぶいい大人になったときのお話もあります。MOMENTやWILLを読んだ方はぜひMEMORYもあわせて読んでみてくださいね。

 

 

大学生に読んで欲しい本多孝好のおすすめ小説

さて、続いては大学生に読んで欲しい本多孝好の小説たちを紹介します。

え?なんで大学生なのかですって!?

じつは答えはいたって簡単。物語の舞台が大学だからです笑 今現在大学生である方や、これから大学生になるという方が読めばきっと後悔しません。運が良ければ、大学生活の道しるべとなるかもしれませんよ笑

 

おすすめ小説4. 正義のミカタ

高校時代、いじめられっ子だった蓮見亮太が主人公の物語。彼が大学生になりひょういと「正義の味方研究会」という意味不明なサークルに入部してしまうことから物語がスタートします。ベースはよくある大学生活を描写した青春小説です。しかし、物語を読み進めるにつれて、「正義とはなにか」という哲学的な問いを考えさせられるようになっています。大学生や青春小説好きの方々におすすめしたい一冊です。

 

おすすめ小説5. 「君の隣に」

風俗のデリヘル店を経営する大学生「早瀬くん」とのその周辺の物語。早瀬くんのお店の「ピーチドロップス」は昔はどうやら「レモンドロップス」という名前で、そのレモンドロップス時代にはどうやら消えたデリヘル嬢がいたらしい・・・・・・・?

ということが徐々に明らかになってきます。

なぜ、大学生の早瀬くんがデリヘルを運営しているのか?

なぜ、デリヘルで働く女性が失踪してしまったのか??

ミステリーのように謎解きを楽しみつつ、物語の視点が章ごとに変わって行くので、デリヘル周りで生きづらそうに生活する人々のリアルな心情が描かれている作品です。

 

おすすめ小説6. 「dele」

自分が死んだら指定したファイルを削除してもらえるというサービス。

そんな21世紀の今だからこそ生じた問題だとされる死んだ後のデータ処理。それを受け合う会社がdeleという会社です。

この会社を経営する圭司という聡明なハッカーと、その圭司の下で働く優しいがすごいサバイバルスキルを持つ祐太郎という青年が一緒に仕事をしていくという話になっています。

一つの章で死んだ人が出て、ファイルの削除を依頼が発生。

そこで何かしら問題が勃発し、祐太郎がその問題に向き合うためにその削除する予定のファイルを見せろ!と圭司にいうが、圭司が「ダメだ」というパターンでお話が進んでいきます。

設定が面白く適度に感動する話でよかったのですが、特に2巻になってからが面白いです。

1巻目はバラバラの短編小説のような感じなのですが、2巻目になるとこれまで小説で散りばめられてきた伏線が次々に回収されて、思わず一気読みしてしまいました。

dele を読むときはこの2巻同時に読むことをおすすめしますね。

 

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